難民について

下記のブログの補足を少しばかり。

http://edition.cnn.com/2013/08/17/world/meast/lebanon-pilot-kidnappings/index.html?eref=edition&utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter&utm_campaign=cnni

トルコ人の操縦士が誘拐された件で、Lebanon’s state-run National News Agencyは、レバノンの治安当局により3名の容疑者を拘束したと報じました。しかし、2名の操縦士の行方は現在も不明です。

http://vimeo.com/55690746

ヨルダンのザアタリ難民キャンプで暮らす子供たちの「Tiny Souls」です。子供たちの笑顔には癒されますが、無邪気だからこそ彼らが語る言葉の重みにはグッと胸を締め付けられます。僅か9分足らずのドキュメンタリーですが、必見です。英語字幕あります。でも・・・アラビア語勉強してるのに、子供たちが何を話しているのかまったく理解できなかった。言葉の重みを汲みとるには、アラビア語は必須なんだよなあ。頑張ろう。

http://www.amnesty.org/en/for-media/press-releases/jordan-children-among-syrian-refugees-denied-entry-2013-08-19

アムネスティからの報告です。シリアから避難先を求めてヨルダンに押しかけている難民に対して、ヨルダン政府は彼らの入国を拒否しているというものです。アムネスティは国境で立ち往生している避難民を国際法に基づいてヨルダン政府は受け入れるべきであると忠告しています。こういったケースが見られます。難民に対して一時的に入国を認めるものの、滞在期限は1ヶ月と定めて、再びシリアへと送り返す。再度の入国は許されず、難民は生まれ故郷(政府軍に牛耳られている地域)にも帰れず、国境沿いで寝泊りしている。もちろん衣食住が整備されていない荒地での滞在になるので、劣悪な環境下での暮らしを余儀なくされています。その他にも様々な制約が設けられています。シリアで暮らしていたイラクやパレスチナの難民や身分を保証する正式な書類を持参しているシリア人に対しても入国を拒否していると報告されています。際限なく増え続ける難民にヨルダン側も頭を抱えている現状が見え隠れします。難民キャンプに身を寄せられただけでも、現時点では運が良い方なのでしょう。

http://uk.reuters.com/article/2013/08/19/uk-syria-crisis-refugees-idUKBRE97I09G20130819

http://www.reuters.com/article/2013/08/19/us-syria-crisis-iraq-idUSBRE97I0T520130819

こちらのニュースは日本でも一部報道されているのでご存知の方も多いかと思います。約3万人近くのシリア人がイラク北部に押し寄せているということです。この数字は内戦に陥ったシリアで過去最大の数字を記録しています。先週の木曜日と土曜日で2万人、日曜日には6千人、月曜日の朝には3千人がチグリス川に新設された浮き舟式の橋を渡り、イラクに逃れているとUNHCRは報告しています。避難民の大半がクルド人で、彼らはヌスラ戦線や過激なスンニ派集団から身を守るため、イラクに逃れてきた人々です。

イラクのクルド地域の大統領でもあり、Kurdistan Democratic Party(KDP)の党首でもある、Masoud Barzani氏は「我々は女性や子供たちを含めた一般市民をテロの脅威から守る義務がある」と書簡を通して述べています。しかし、直接イラクからクルド部隊をシリアに派遣することには慎重な姿勢を崩していません。クルド人が多数を占める地域はシリア、イラク、トルコ、イランですが、唯一自治権を掌握しているのがイラク北部になります。Barzani氏はシリアで暮らすクルド人に同情を示しながらも、様々なサポートをこれまでも何度か行ってきたにもかかわらず、雪崩のように押し寄せた避難民に対して、突如として国境を閉鎖する措置を取りました。そのため現在は別の孤立した険しいルートから難民はイラクに逃れています。

190万人以上の人々がシリアから周辺諸国に難民として流出しています。イラクはその中で15万4千人を受け入れています。アサドを崇める政府軍から、外国人武装勢力から、強硬な姿勢で臨む一部の自由シリア軍から、様々な脅威の中で多種多様の人々が周辺諸国に散っています。またヨルダン以外の近隣諸国も増え続けるシリア人難民に手を焼いています。エジプトはモルシがクーデターにより失墜して以降、シリア人への風当たりが強くなりました。

http://www.reuters.com/article/2013/08/18/us-syria-crisis-chemical-idUSBRE97H05220130818

最後にこちらのニュースを。18日、シリアの首都ダマスカスに国連の調査団が到着しました。何を調査するのかといえば、化学兵器の使用に関してです。アメリカが6月に政府側が化学兵器を使用したと述べれば、7月にはロシアが反政府側が化学兵器を使用したと反論。イギリスやフランスが組織した独立した調査団がアサド側が使用した可能性が高いと報じたり、ルモンドの記者がダマスカス郊外に潜り込み、実際に化学兵器を食らいながら、サンプルを持ち帰り、その結果でもやはりアサド側が黒であると判明しています。今更何をと思います。しかも、政府側に招待された国連の調査団に何の意味があるのでしょうか。完全なピエロだ。笑えないけど。