各国の反応-エジプト-

どのメディアもエジプト一色。シリアの話題が隅っこに追いやられています。僕はエジプトにはまったく興味がないんですが、今後の中東の勢力図が塗り替えられる可能性も否定できないので、各国の反応を簡単ですが、一通り目を通してみました。アルジャジーラが簡潔に分かり易く、まとめていました。

http://www.aljazeera.com/news/middleeast/2013/07/201373223029610370.html

EU-民主的な手続きによる自由で公正な大統領選挙と議会選挙、憲法の制定を早期に実施し、治安部隊は市民の安全を守ることを最優先に混乱の収束を図ってほしい。

サウジアラビア-アブドラ国王は暫定大統領に就任したAdly Mansour氏に祝電を送った。「サウジアラビアの国民を代表して、我々はこの危機的な状況下でエジプトを牽引する貴方(Adly Mansour)を応援したい。エジプトの民は我々の兄弟であり、責任感を持って彼らを主導していけることを神に祈りたい」

トルコ-エルドアン首相率いるトルコ政府はモルシ大統領への支持を表明した。外務大臣は「容認できない。一刻も早くモルシ大統領を解放すべきである」。イスラム色を強めたことでデモに発展したトルコはモルシ氏に同情的な姿勢を見せた。

イラン-著名な議員の見解によると、イラン政府は軍や治安部隊の説得、建て直しに失敗したモルシ大統領には落胆している。イラン革命の際に、エジプトは失脚したシャー国王(モハンマド・レザー・シャー)の亡命を受け入れたことで、30年以上に渡りエジプトとは仲違いの関係にあったが、それをモルシ大統領がイランを訪問したことで、終止符を打った。

チュニジア-自身もイスラム色が強い政権を抱えるため、今回の政変劇を批難した。「Flagrant Coup」。主要政党のアンナハダの党首であるラシード・  ガンヌーシ(Rachid Ghannouchi)は「民主主義を蝕み、イスラム原理主義が益々育まれるだろう」とひどく驚いた様子で語った。

イラク-マリキ首相の広報官はエジプト国民にエールを送り、暫定大統領であるマンスール氏を支持した。広報官であるAli al-Moussawi氏は今回の政変後、「両国間の絆が深まることを期待する。また新しい指導者の下で、選挙や調停を進める計画が動き出すだろう」と述べた。

シリア-いったんパス!

アラブ首長国連邦-エジプトの政変を歓迎し、軍を賞賛した。外務大臣であるAbdullah bin Zayed al-Nahayanはこの苦境をエジプト国民は乗り越えられるだろうと強い自信を示した。

カタール-就任したばかりのタミム首長はマンスール暫定大統領に歓迎の意向を示した。外務大臣は「我々はエジプト国民の意思を尊重する」と語った。

イギリス-エジプトに自制を求めた。外務大臣ウィリアム・ヘイグ(William Hague)は「非常に危険な状況にある。暴力の回避と両国民(モルシ派と反モルシ派)への自制を望む」と語った。また「エジプト国民が強く望む早急な経済、政治へと改革が極めて重要である」と忠告した。

アメリカ-今回の政変に軍が関与したことに米国務省は懸念を示した。モルシ氏の退陣が確実となった後、アメリカは大使館の強制的な避難を決めた。オバマ大統領は声明で、「軍が関与した今回の政変を懸念し、一刻も早い文民政治の回復を求める」と表した。また「民主的なプロセスに困難は付き物である。しかし、国民の意思を反映した有能な国会議員を選出した政府が誠心誠意必要である」と述べた。イギリスもアメリカも今回の政変を軍によるクーデターであるという短絡的な表現を避けている。

ドイツ-外務大臣ヴェスターヴェレ(Guido Westerwelle)は軍による政変に不快感を示し、「民主主義の大いなる後退である。対話と妥協が必要である」と述べた。

フランス-外務大臣ファビウス(Laurent Fabius)は「状況は悪化している。非常に危険な様相を呈している。暫定政権の後は、最終的に新たな選挙が実施されることになるだろう」と述べた。そして「市民の安泰、共存共栄、個人の自由、民主的な政治プロセス、そのためには国民は自由に指導者を彼らの未来を選択できなければいけない」と付け加えた。

はあ・・・疲れた。エジプトの政変の見方も国によってまちまちです。欧米はやはり当たり障りのない発言が目立ちます。そういえば、シリア、パスしたままでした。

シリア-7月3日の水曜日に国営放送でアサド大統領はモルシ氏に対する抗議デモに賞賛を示した。軍によるモルシ氏の退陣は政治的なイスラム(political Islam)?の終焉であることを意味していると述べた。「エジプト国民はムスリム同胞団の欺瞞を見抜いた。エジプトで起きていることはpolitical Islamの失敗である。政治や党派間の利益のために宗教を利用しようとする世界では今回の政変は誰しもに起こりうる運命である」と語った。

長くなりましたが、もう一つだけ簡単に記事を紹介します。

http://dailystar.com.lb/News/Middle-East/2013/Jul-05/222709-egypts-shadow-hangs-over-syrian-opposition.ashx#axzz2YDm33l53

シリアにもムスリム同胞団が戦闘の最前線にいます。その母体であるエジプトのムスリム同胞団が軍の介入により政権の座が引きずり落とされました。シリアのムスリム同胞団の代表者であるFarouk Tayfourは「恥辱に塗れた行為」であると非難しています。「エジプトの革命は他の諸国に示す好例であったが、政変により最悪の事態に陥った」と述べました。

しかし、虐殺の起きたバニアスの著名な聖職者であるAnas Ayroutは「政治は力関係によって決まる。エジプトのシナリオをシリアに適合することは難しい」と述べています。反体制派の組織シリア国民評議会(SNC)で影響力を振るう勢力は3つ。ムスリム同胞団、the Sabbagh faction、そしてサウジの後押しを受けているJarbaを含めたブロック。ちょっとこの辺り、よく分からなくて、調べたんですが、昨日、投票が行われ、Ahmad Jarba氏が新しい指導者に選ばれたようです。ただSNCって、内ゲバやっているような印象があって、あまり僕は期待してませんし、やっぱり政治的なことは苦手で、詳しいことは青山弘之氏のHP見てください。投げちまった。。。ごめんなさい。

http://www.ac.auone-net.jp/~alsham/