政治的解決の行方

シリア関連のニュースを処理していますが、終わりが見えない。周辺国の情勢の分析なんて出来そうにありません。2日前からトルコの春!?が勃発している。アサドがほくそ笑んでいるのが目に見えるようです。クサイルの戦況は逼迫しており、一進一退の攻防が続いているようですが、政府軍が優勢を保っていることに変わりはありません。

終わりの見えない内戦に終止符を打つべく開催されるはずの平和会議に暗雲が漂っています。先週の月曜日、EUが武器禁輸の解除を決定しました。これにより反体制派への武器の提供は事実上可能となりました。ただし、実際に行われるかどうか不透明です。この決定に真っ先に異を唱えたのがロシアです。戦闘機や対空ミサイルをアサド政権に供与する。この脅し文句に反体制派の武装化に積極的なイギリスやフランスは二の足を踏みました。

ロシアが提供すると見られる対空ミサイルは「S-300」。空域を侵害する目標物にミサイルを撃ち込み撃破する。飛行禁止区域を設けて空爆を行うリビア型の戦闘形態は、S-300が仮に配備されれば厳しくなるのは必至です。既にシリアを空爆しているイスラエルも神経を尖らせている懸念事項です。イスラエルの国防相のMoshe Yaalonはこう述べています。

“The deliveries have not taken place, and I hope they do not. But if, by misfortune, they arrive in Syria, we will know what to do,”

背筋が凍りつくような発言。ヒズボラが本格的にシリアの内戦に関与し、アサド政権と共闘していることが明白となっている今、隣国イスラエルは半端ない苛立ちを胸中に抱えていると思われます。それに輪を掛けるかのようなロシアの態度にイスラエルは怒り心頭といったところでしょう。

大国同士の駆け引きは僕は苦手です。実際にメディアで報道されるのは上辺だけで、奥深いところに彼らの利害の絡んだ思惑が渦巻いていることだと思います。特にシリアは取り巻く環境が非常に複雑です。とても僕には付いていけそうにないです。未来の不確定な要素をアレコレと思案するより、過去の既に起きてしまった事実を検証する方がまだ楽です。

シリア、第二の都市アレッポにヒズボラが2000人ほど戦闘に加わっているみたいです。クサイルが陥落した暁にはヒズボラは勢力を拡大して、自国の民であるレバノンのシーア派住民の保護だけでなく、シリア国内のシーア派、アラウィ派の住民にも手を差し伸べようと目論んでいるようです。イランの革命防衛隊もそうですが、イラクのシーア派の部隊もダマスカスに集結している情報もあり、どこまでが事実なのか判断に迷います。

ああ、早く出たい。出る予定は一切ありませんが。取材費云々お金の問題よりも、死にたくないからです。今のシリアを取材している記者の方々には敬意を払うしかない。シリアの情報をこうして毎日のように見られるのも、命がけの取材に徹している記者や写真家がいるからです。いつになったら、終わるのだろうか。終わったら、僕も行こうかな。

参考サイト

http://www.washingtonpost.com/world/middle_east/hezbollah-boosting-assads-forces-in-northern-syria/2013/06/02/3bb59c7e-cb9e-11e2-8f6b-67f40e176f03_story.html

http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-syria-international-20130529,0,5432680.story