シリア難民

戦争が起きれば、必ず難民が発生します。彼らは生まれ育った村や町、そして国まで捨てて安全な場所を追い求めて、彷徨します。車を所有している者は家財道具を詰め込み、移動手段を持たない者は、二本の手足を頼りに、着の身着のまま逃げ出します。国家そのものが崩壊し、全土が戦火に包まれているシリアでは、難民が大量に発生しています。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の統計によると、現時点で、登録されている難民の数は、1,078,656人。難民認定はされていないが、そうだと疑われる人々を合わせると、1,324,308人。シリアの人口が約2千2百万(21,906,000)。死者数が約10万人。行方不明者、数十万人。この統計を見るだけで、シリア内戦がいかに深刻な状況下に置かれているかが理解できます。国内避難民に関しては、調査自体も適切に行える環境でないために、難民の数はさらに増える可能性が十分に考えられます。

難民はシリアの隣国へと流れています。シリアと国境を接する国は5カ国。トルコ、レバノン、イスラエル、ヨルダン、イラク。レバノンが最も多く、続いてヨルダン、トルコ、イラクと続きます。ただし、最近ではヨルダンへの難民の数が急増しています。難民キャンプの設置にも多額の資金が必要となるため、受け入れ先によっても対応が異なります。シリアから逃れても劣悪な環境下で暮らしている難民が多くいます。男女の比率は半々。しかし、18歳以下の子供が半分を占めているとされ、その中でも多くが両親、もしくは父母どちらかと離れ離れで暮らしているという報告もあります。

資金面で彼らを支援している国のトップはやはりアメリカ($67,030,000)、次にEUが来て、3番目に位置するのが、日本です。$26,000,000、この数字は全体の支援金の18%に当たります。アフガニスタンに足を運んだ際、よく現地の人々に謝意を述べられました。日本は国連、NGOを通じて、資金面だけでなく、食料や衣料品 医薬品、生活必需品、インフラ整備などを紛争国に提供しています。普段、日本で暮らしていては気がつかないことですが、「日本人」というブランド力は世界を通じて非常に高いです。シリアでもその価値は変わりません。ただし、GDP(国内総生産)から割り出されるgenerous(寛大で気前のよい真意ある)寄付金という面では非常に低いですが、まあ、堅いことは抜きにして、シリアに日本も貢献していることは確かです。

アレッポに滞在していると、多くの人々が家財道具を軽トラの荷台に積み込み、町を離れていく光景を目にします。まるで日本で見かける引越しと同じ。でも彼らはどこに向かうのだろうか。

参考サイト

http://www.guardian.co.uk/news/datablog/2013/mar/06/syrian-refugee-crisis-in-numbers

http://data.unhcr.org/syrianrefugees/regional.php

http://www.savethechildren.org.uk/news-and-comment/news/2013-03/half-syrias-one-million-refugees-are-children