アレッポの被害状況

https://www.theguardian.com/world/2016/oct/31/syrian-rebels-aleppo-offensive-could-amount-to-war-crimes-un-envoy-warns

簡単にですが、アレッポでの戦況を伝えます。

現在、アレッポ東部がアサド政権によって包囲されています。275000人が現在も取り残されています。政府軍とロシアは先週から空爆を停止、住民への避難を促していますが、今のところ実行には移されていません。迫撃砲や空爆が行われているとの報道もあります。

反体制派組織はアレッポ西部(アサド政権支配地域)への無差別砲撃を行っています。事前に住民は外出するな、シェルターに避難しておけ、反体制派はそう警告してから砲撃を開始しています。しかし、日曜日には7人が命を落とし、3人が子供でした。その後も砲撃は続き、シリア人権監視団によれば、3日間で41人が犠牲になり、16人の子供も含まれています。

さらに毒ガス攻撃を行ったとアサド政権側は主張しています。反体制派は否定しています。国営放送のSANAは、日曜日、al-Hamadaniyehで反体制派が毒ガス攻撃を行い、48人が呼吸困難に見舞われ、病院で治療を受けていると報道しています。

アレッポ包囲網打開作戦は激しさを増し、土曜日にはアサド政権側が1000人の砲兵を補充しています。反体制派側は2000人から2500人ほどが攻撃に参加していると見積もられています。

国連は今回の事態に対して、何の対応も出来ていません。ただ、アレッポ東部と西部での攻撃で命を落としている市民がいる。もう十分だ。でも、東部の包囲網を解除するのは重要な課題だ。市民はシリアの古代都市アレッポに安定した停戦の実現を求めているし、必要なことだ。でも具体的な方策は何も示せずにいます。

大規模な戦闘が起きるのは時間の問題でした。なぜなら、アレッポ東部が包囲され、食料が枯渇する中で、十分な飲み水すら確保できない。ならば、反体制派は飢えが極限状態になる前に包囲網を打ち破るしか手はありません。結局、国連とそれに並ぶ大国は包囲網への打開策を突破することができず、反体制派は力でねじ伏せる作戦を着々と進めて、機が熟したのでしょう。