ニュース拾い読み

シリアに関するニュースが一通り分かります。ロイターです。

http://www.reuters.com/places/syria

とても便利です。その中から一部を紹介できればと思います。

http://www.reuters.com/article/us-mideast-crisis-syria-turkmens-idUSKCN0VA2G0

先週からラタキア県からトルコへと逃げ込む難民が急増しています。ラタキアはトルクメン人が多く暮らしていますが、アラブ人も含めて3500人以上が土地を追われました。理由はロシアの空爆です。周知の事実ですが、ロシアはイスラム国よりも反体制派を主な標的にしています。特にラタキアはアサド政権の牙城でもあり、この辺りの制圧にはロシアは固執しています。

既に土地を追われた人々が国内避難民としてトルコ国境に近いキャンプに身を寄せていましたが、今回の空爆はそのキャンプが標的にされました。1月29日だけで老若男女731人がトルコに逃げ込みました。この2カ月で、この辺り一帯では12733人の難民を生み出しました。別の地域、シリア南部では35715人が難民となっています。これはダラー県の重要都市Sheikh Maskinが政府軍の手に落ちたことが主な理由です。

ロシアが軍事介入した9月末から4カ月で1400人の命が、ロシアの空爆だけで奪われています。学校、病院、国内避難民のキャンプ、救援物資を運ぶ車列、ロシアの空爆は無差別です。類は友を呼ぶ。それにふさわしいほどアサド政権の戦略と酷似し、規模はそれ以上でしょう。

http://www.reuters.com/article/us-mideast-crisis-syria-siege-idUSKCN0V90WW

これまで何度も飢餓について取り上げました。現在、和平協議が開催されていますが、一向に解決の目途が立っていません。マダーヤでは救援物資が一部で搬入されましたが、それでも餓死者が出ているとの国境なき医師団からの報告が聞かれます。ダマスカス郊外のマーダミーヤ地区でも物資の搬入が制限され飢餓に陥っています。

マーダミーヤ地区は2015年12月末から封鎖されました。この地区周辺は度々封鎖されています。決して今に始まったことではありません。1月1日には8人の餓死者が出ています。そして封鎖から1カ月以上経過し、生活環境はますます厳しいものとなっています。

国連によれば、シリア全土で486700人の住民が兵糧攻めを受けた町や村で暮らしています。もちろんアサド政権だけでなく、イスラム国や反体制派も同じような戦略を行ってはいますが、エリアの数としてはアサド政権が突出しています。

http://www.reuters.com/article/mideast-crisis-syria-damascus-idUSKCN0VA1R9

こちらは日本のメディアでも取り上げられました。ダマスカスから20キロ先にある都市、サイイダ・ザイナブで車爆弾と2件の自爆テロが起きました。犯行はイスラム国です。死者は70人以上です。

サイイダ・ザイナブ廟はシーア派の聖地で、4代目カリフ、アリーとムハンマドの娘ファーティマの間に生まれた娘の聖廟になります。内戦が発生してから、ここだけは死守せねばとシーア派の民兵でがっちりと固められています。アサド政権よりもイラク、イランの兵士、ヒズボラが勢力圏を確立している都市だと言われています。

初めてダマスカスを訪れた際、どうしてここを訪ねなかったんだろうかと今でも悔いています。写真を見ると、すごく綺麗なモスクで、今も多少の爪痕はありますが、健在しているようです。今回のテロでも廟への被害がなかったことはなによりです。戦争は人だけでなく、重要文化財も容赦なく攻撃の対象にされます。パルミラ、ホムスの城塞、アレッポ城、その下に広がるスーク、デリゾールのつり橋、5年に渡る内戦で多くの貴重な文化財が損傷を受けています。