和平協議に向けて

来月開催予定の和平プロセスに向けて一歩前進でしょうか。話し合いでシリア内戦が解決するとは思いませんが、たとえ結果が絶望的であろうとも、協議が行われるということで、一人でも多くの人々の命が救われればいいと僕は思います。それに水を差したのが先日のロシアによるイスラム軍司令官の殺害ですが、昨日、明るい(真っ暗闇の中にろうそくの炎が一本灯された程度ですが)ニュースが入ってきました。

http://www.nytimes.com/2015/12/29/world/middleeast/evacuations-aim-to-ease-path-to-talks-in-syria-war.html

国連と赤十字の斡旋のもとで反体制派最後の支配地域と呼ばれるダマスカス郊外のザバダーニから一般市民と負傷した戦闘員が救出されました。彼らは隣国レバノンに移送された後、トルコに向かう予定です。ただし、今回選ばれた人々は一部にすぎません。ザバダーニを含めた周辺は完全に政府軍とヒズボラに包囲されていますが、まだ住民と戦闘員は多数閉じ込められています。

ある女性は負傷した戦闘員の夫が無事にレバノンに移送されたことは喜ばしいことではあるが、彼女と9歳の息子は取り残されたままです。インフラが破壊され、まともな食料もなく、冬を迎えて、今なお戦火の下で過ごしている住民がいます。

今回はアサド政権と反体制派の取り引きがあったようにも思えます。ザバダーニに関連して、イドリブ県で反体制派に包囲されていたシーア派の町から住民がトルコに向けて移送されました。ザバダーニでは123人が救出され、こちらのイドリブでは300人以上がトルコに向かいました。彼らはトルコに到着した後、今度はレバノンに飛びます。

ホムス、ヤルムーク、そして今回の取り引き、来月の交渉に多少の進展が見られれば、さらなる住民が安全な場所に移動することも可能になるかもしれません。シリアには閉じ込められている人々が数多くいます。安全さえ確保されれば、彼らの多くは難民としてですが、少なくとも爆弾が降り注ぐ日常からは解放された他国へ移動できます。650万人とも760万人とも言われる国内避難民の救出は急務です。

http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/middleeast/syria/12071273/Evacuation-of-three-Syrian-towns-begins-under-rare-deal-between-regime-and-rebels.html

http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/war-in-syria-fighters-from-rival-groups-given-safe-passage-to-borders-a6788671.html