白いヘルメットの救助隊

シリアの動画を度々見ている方なら、既にご存知かと思いますが、空爆や戦闘の現場に駆けつけて、多くの犠牲者を救助している中に、白いヘルメットを被った人たちを見かけます。彼らは救助を専門にしている隊員です。そのトレードマークが白いヘルメットであり、本来であれば、彼らは戦闘員とは区別され、攻撃の対象にされませんが、女性子供も容赦なく殺害するアサド政権にはお構いなしです。そんな彼らの声をお伝えします。

https://herofund.whitehelmets.org/donate/crowdfund/

私の名前はRaed Al Salehです。「White Helmets」として知られるシリア民間防衛隊の指揮を執っています。我々はこれまで瓦礫の中から22693人の人々の命を救いました。しかし、隊員が負傷しても、治療するお金もなく、隊員が命を落としても、彼らの家族に与えられるものは何もありません。

「Hero Fund」はこのような状況を変えてくるかもしれません。世界中からの義援金が募れば、もし私たちに何かが起きた際に、残された家族に多少の援助が行き届くでしょう。

Abdulmalekは革命前は消防隊員をしていました。2013年、彼は「White Helmets」の創設者の一人になりました。あるとき彼は一人で5人の命を救いましたが、その後、迫撃砲が着弾し、足を失いました。彼は救援活動に加われないことでひどく落ち込みましたが、義足を用意し、今でもイドリブで数えきれないほどの民間人の命を救っています。

もし隊員が負傷すれば、彼らは家族のもとへ送られ、出来る限りの支援をします。しかし、十分ではありません。大きな問題はお金です。それが「Hero Fund」の目的です。どうか怪我を負った隊員やその家族に支援の手を差し伸べてください。

White Helmets」はボランティアです。しかし、彼らが活動する現場は世界でも最も危険な紛争地、シリアです。彼らは爆弾が投下されると、すぐさま現場に駆けつけて、負傷者の救出を行います。政府軍が投下する樽爆弾は脅威です。爆発するだけでなく、内部に詰め込まれた金属片で周囲を殺傷します。樽爆弾は相手を選びません。パン屋や市場も容赦なく狙われます。

Ahmad al-Khaledは18歳という若さで殺されました。父親は2011年に交通事故で亡くし、彼は5人の姉妹の養育を任されました。「White Helmets」の一員として大半の時間を費やしながらも、アルバイトをしながら生計を立てていました。

ある日、樽爆弾で彼は負傷しました。彼の傷の手当を行おうと隊員が駆け付けると、彼は「大丈夫だから、俺より他の負傷者の手当を先に頼む」と言いました。しかし、そのとき彼は自らの怪我が内出血によりひどい状態にあることを知りませんでした。そして再び隊員が彼のもとに駆けつけたときには、手遅れでした。

以上になります。いろいろな形でシリアに関わることはできます。僕も少ないながら、いくつかのNGOに募金はしています。僅かでも多くの人から集めれば、それは結構な額になります。以前にレバノンで子供を抱いたシリア人の難民の男性が路上でペンを売り歩いている写真がネット上で話題になり、彼を支えるための基金が設立され、今では彼はどこだったかなあ、レバノンか、もしくは別の国でシリア料理の店を開きました。大国がISISの資金源を潰すように、金がなければ何もできない。それは戦闘員も民間人も変わりません。