Can anyone stop the killing in Syria?

シリアに足を運んで感じたのが、こんな世界が許されるんだという感情です。同時に、こんな世界にもこんな世界に合わせた秩序が生まれるんだという発見です。ただ、一般市民が無差別に殺戮されれば、その加害者を裁くのが常識です。そして事態が収束するように働きかけるのも常識です。ただ誰がそれを行うのか。

http://www.aljazeera.com/indepth/opinion/2015/09/stop-killing-syria-150917082817952.html

アサド大統領にその資格はあるのか。彼は自らの地位を犠牲にしてシリアを守るより、シリアを犠牲にして自らの地位を守る道を選びました。しかし、アサド政権だけでは民衆革命を収束できず、内戦に突入し、イランやヒズボラの手を借りました。それでも事態は収まらず、さらにロシアの介入を招いているのが現状です。そもそも、何十万人というシリア人を殺害している彼にシリアを正常化するための資格はないでしょう。

アメリカは2013年8月にダマスカス郊外で化学兵器が使用された際に、軍事介入を思いとどまりました。尻込みしたわけです。アメリカは政治的な解決に重きを置く一方で、ISISの脅威に対しては空爆を行っています。それは誰が誰のためにシリアに介入するのかの判断が明確に示されました。アメリカは口ではアサドを批判しつつ、実際には彼を許しているのです。そこに付け込んでロシアはシリアを立て直すべく大胆に行動を起こしました。

ロシアがシリアの内戦を終結できるのか。一つ考えられるのは、アサド大統領を退陣させながらも、政権自体は存続させ、ロシアの傀儡国家を作ることです。その傀儡国家の元首に誰を付けるのか。誰を付けたところで、政権維持を掲げているロシアに納得する反体制派はいないでしょう。それではロシアがイランが手を組むのはどうでしょうか。しかし、それはシリア人にとって国家瓦解している現状と同様にさらなる代償を払うことになるでしょう。

これらの提案は先週、チュニスで行われた有識者会議で話し合われた内容です。学者や知識人やジャーナリストが参加して討議されました。でも結局、何の解決策もなく終わりました。「the longer the wait, the more complicated the change」。民衆革命から4年半、時が経つにつれて、事態は複雑になり、解決策も行き詰ります。