シリアの今を伝える-日々殺される人々-

シリアで今何が起こっているのか。そうブログに書き込んだものの、シリアの今を伝えることは容易なことではありません。シリアでの民衆蜂起から泥沼の内戦に至るまで4年近く続く混沌とした状況は外部の人間から見たら嫌気がさします。内戦の構図も複雑です。反体制派vsアサド政権。革命当初の単純な構造が今やイスラム国、クルド、アルカイダ系のヌスラ戦線、それに続くイスラム戦線、ムジャヒディーン軍、欧米寄りの穏健派勢力、アサド政権にはヒズボラ、イランの革命防衛隊、さらに周辺諸国から大国まで巻き込んでの戦争です。

僕が伝えられることは何かと考えても、何も思い浮かばなかったので、ここ数日に起きたテロを3件書き込みます。シリアでは日常茶飯事の出来事です。虐殺が常態化して何の関心も呼び起さないありふれた光景です。動画も掲載しますが、全て自己責任で閲覧してください。+18です。

http://www.bbc.com/news/world-middle-east-30895546

https://www.youtube.com/watch?v=nRVQuxbKMyU

1月20日、ハサカ県南部の村Khansaaの市場が空爆されました。死者数は30~80人とはっきりとしませんが、地元の活動家によれば、70名の死者の身元は判明し、残り13名は損傷が激しいため身元不明として処理されたと伝えています。なぜ一般市民が多く集まる市場を標的にしたのか。意図的か誤爆か。犯行声明も出ておらず、地元民はアサド政権が樽爆弾を投下したと非難していますが、一方で米国主体の有志連合がミサイルを撃ち込んだという説も浮上しています。村自体はイスラム国の支配下に置かれています。

http://www.dailystar.com.lb/News/Middle-East/2015/Jan-21/284833-car-bomb-kills-seven-in-homs-syria-governor.ashx

https://www.youtube.com/watch?v=WSks35pUokc

1月21日、ホムス県のショッピング街で車爆弾が炸裂しました。死者は7名、負傷者は30名以上。アサド政権が支配するこの地区には多数のアラウィー派が暮らしています。反体制派の人間の犯行とされています。去年の10月にも2件の車爆弾が炸裂して、47名の子供を含む54名が殺害されました。ホムス県は政府軍が反体制派勢力を圧倒しましたが、イスラム国がガス田を襲撃するなど不安定な状態が続いています。

http://www.reuters.com/article/2015/01/23/us-mideast-crisis-attack-idUSKBN0KW1U120150123

https://www.youtube.com/watch?v=-eLwNvJ9N3U

https://www.youtube.com/watch?v=h7J–NgeeyY

1月23日、昨日です。こちらは政府軍の犯行です。ダマスカス郊外東グータ地域の町ハモーリヤが空爆され40名以上の死者が人権監視団から報告されています。6名の子供も犠牲になりました。金曜礼拝を終えた人々が集まるモスク前の公共の広場が標的にされました。東グータ地域は反体制派の牙城ですが、周囲を政府軍に固められ、兵糧攻めを受けています。

これらのテロも来週になれば、また新しいテロで上書きされます。慣れちゃいけないんだろうけど、ブログに書き込まなければ一瞥して通り過ぎてしまうほどありふれた記事を紹介してみました。