シリア情勢

イスラエルの影に隠れているシリア情勢ですが、最近の出来事を読み解きたいと思います。とはいっても、帰国してからバタバタしっぱなしで、僕もシリアの動向にはそれほど詳しくありません。そんなときに役立つのがロイターです。

http://www.reuters.com/places/syria

ここを見れば、大ざっぱなシリアの動きが目で追えます。政治的な動きとしては、国民連合と国際連合のトップが入れ替わったことでしょう。

シリア国民連合の議長に選出されたのは Hadi al-Bahra氏です。1959年、ダマスカス生まれ、サウジアラビアで病院、メディア、ソフトウェア関連の会社を経営するビジネスマン。「我々の革命の根幹は揺るがないだろう。我々が求めるものは自由と尊厳である」とイスタンブールの記者会見で述べています。そんな彼は今年1月末から2月中旬の和平会議「ジュネーブ2」の責任者を務めていました。国際連合はブラヒミ国連・アラブ連盟合同特別代表の後任にデミストゥラ(De Mistura)氏が国連のシリア特使に付きました。過去にはアフガニスタンやイラクでの特別代表( special envoy)を務めたことがあるそうですが、ブラヒミのときも同じような経歴を紹介して結局は何の功績も残せず逃亡したわけだけど。デミストゥラ氏はイタリアとスウェーデンの二重国籍者で、国連で30年に渡り、アフリカから中東、バルカンなどを仕事をしてきたそうです。その国連はあくまでシリアでの政治的解決を模索する一点張りです。たいした期待はできないでしょう。

http://www.reuters.com/article/2014/07/10/us-syria-crisis-opposition-idUSKBN0FE08120140710

http://www.reuters.com/article/2014/07/09/us-syria-crisis-mediator-idUSKBN0FE1RR20140709

アメリカが反体制派を訓練している国として知られるヨルダン。6月にはそのヨルダンに5億ドルの資金援助をして反体制派を育成しようとアメリカは考えていましたが、どうやらヨルダンが難色を示しているようです。IS(イスラム国)がイラクとシリアで勢力を拡大する中で、アメリカに深く関与していることで、ヨルダンがテロの脅威にさらされるのではとヨルダンは懸念しています。4人の米政府高官からの話です。ただ実際に5億ドルという大金がアメリカの議会で承認されるかは10月以降に決定されます。ヨルダンで実際にアメリカがどの程度まで反体制派を支援しているのかは何とも言えませんが、大きな実績を現在までに残せているとは思えません。ただアサド政権より脅威と思われるISが伸長している今、アメリカにとってヨルダンの利用価値は高まるでしょう。

http://www.reuters.com/article/2014/07/12/us-usa-syria-jordan-idUSKBN0FH0EI20140712

こんな感じで、また週に1回程度、僕が興味を持ったシリアのニュースだけ拾い読みできたらと思います。