15万人から22万人

http://www.theguardian.com/world/2014/apr/01/syria-civil-war-death-toll-150000

4年目に突入したシリアでの内戦による死者は15万人に到達しました。ただし、僕の読み間違えがなければ、多く見積もれば22万人に達しているのではという報告も見られます。国連が最後に死者数を打ち出したのが2013年7月。10万人を超えたところで正確な死者数を算出できないということで打ち切りになり、今回の数字はシリア人権監視団からの報告になります。国内・国外避難民は9百万を超え、単純計算で国民の100人に1人が命を落とし、2人に1人が難民と化しています。もちろんシリアには体制派、反体制派共に外国人勢力が多数紛れ込んでいるので、こうした計算方法を適していませんが。 シリアに最も容易く安全に入国する術はアサド政権が発行するビザ取得が一番でしょう。僕は海外の記事を読む際に、注意を払うのが、執筆している人は果たしてどこからこの記事を配信しているのかです。ここ1年ほどを見ると、シリア内情をレポートしているけど、配信場所は隣国が多いです。レバノンのベイルート、トルコのガジアンテップ、キリス、アンタキア、ヨルダンのアンマンといった具合。アレッポから配信されいるのは僕が見ている中では皆無です。

http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/there-is-no-sectarianism-in-the-army-syrias-war–the-generals-view-9206169.html

これはインディペンデントの3月21日の記事です。執筆者はロバート・フィクスですが、配信元はダマスカスです。おっ!と思います。ダマスカスに入れるんだ。記事の内容を見れば、ああ、正式ビザ取得での取材と分かります。

http://www.latimes.com/world/middleeast/la-fg-syria-anniversary-20140328,0,7014801.story#axzz2xgDu4kgI

ロサンゼルス・タイムズです。配信元はなんとホムスです。しかし、記事内容を見ると、やはり体制派側のプレスツアーだとうかがい知れます。

http://www.syriadeeply.org/articles/2014/03/4876/one-joshua-hersh-middle-east-correspondent-huffington-post/

ハフィントン・ポストの記者によるラタキアからの報告ですが、やはり体制派によるプレスツアーです。シリア北部の情勢が悪化している今、報道規制が厳重ではあるが、最も確実に入国する手段として政府側からのビザが有効だと分かります。ただ・・・誰でも簡単に入手できるわけでもなく、フリーは厳しいと推測されます。

http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/middleeast/syria/10731665/Syria-the-jihadi-town-where-brides-are-snatched-from-schools.html

最後ですが、テレグラフです。おお!と声を上げました。アザズからの報告と書いてあります。アザズと言えば、トルコとシリアと国境を接するシリア側の町です。去年の夏頃からISISがアザズを攻撃し、つい最近まで彼らの支配下にありました。ISISが台頭する以前は多くの記者がこのアザズを経由してアレッポに向かっていましたが、今では国境が閉鎖され、唯一の合法的手段によるシリア入国の道が絶たれました。テレグラフの記者がアザズから配信しているということは、もしかしたら!?と期待に胸が膨らみます。

人それぞれ記事の読み方は違います。執筆者、撮影者は誰か。配信元はどこか。特に最近はシリア入りが厳しくなっているので、ヒントはないかと血眼になって探しているフリーは多いと思います。僕自身は先のブログでも書いたように、シリアには入りません。道が開けたとしても、入れません。だって、怖いじゃん!ってことです。