Frontline-Syria’s Second Front-

Frontlineで気合の入ったシリアルポが取り上げられていました。2013年4月9日の「Syria Behind The Lines」から1年ほどが経過しての待望の新作です。必見です。

http://www.pbs.org/wgbh/pages/frontline/syrias-second-front/#a

こちらから視聴できる方はいいのですが、僕は制限がかけられていて見られないので、Youtubeにアップロードされるのをじっと待ち続けていました。

http://www.youtube.com/watch?v=vAopr8vIIIA

2部構成となっています。「Syria’s Second Front」と「Children of Aleppo」です。

前半はシリア人のジャーナリストMuhammadAliが反体制派勢力(FSA)と従軍を共にしています。シリアはアサドvs反アサドの構図から反アサド内での対立へと発展しました。2013年12月末の取材なので、既に内部分裂が顕著に現われている時期です。取材内容もそこに焦点が当てられています。ISIS支配下のal-AtarebをFSAが奪還するまでの約1ヶ月の記録です。FSAがISISに強烈な憎しみを抱いているのが映像から見て取れます。「ISISはアサドより邪悪だ。やつらは動物だ」。「ISISを潰すのが先決だ。アサドはその次だ」。「今日のISIS、明日のアサド」。そして皮肉なことにISISから支配権を奪ったal-Atarebはその後アサド政権による空爆に見舞われました。ISISとアサド政権の関係を暗に示しているのかなあ。勘ぐりすぎか。

後半はアレッポで暮らす子供たちの姿を追ったドキュメンタリーです。僕のような独り身より子を持つ親が見るべき内容だと思いました。心打たれます。戦闘が続くアレッポで子供たちが何を思いながら生きているのか。そこには彼らなりの哲学が形成されています。字幕であり子供が語る言葉なので容易に読めます。彼らの動作や表情からも過酷な現実が読み取れます。

http://www.youtube.com/watch?v=_Ci45m-zSa0

こちらは前作の「Syria Behind The Lines」になります。ブログでも紹介した気がします。反体制派は言わずもがなアサド側からの取材も敢行しており非常に参考になりました。反体制派だけでなくアサド政権にもさらに言えば、ISISにも必ず涙を誘うドラマがあります。ただ、表に出にくいだけの話。ジャーナリスト・・・シリアでの取材、今はハードルが高すぎる。

最後にもう一つ、動画を紹介したいと思います。こちらです。

http://time.com/13009/most-shocking-second-a-day/

不謹慎ですが、非常に良く出来ています。革命を志してアサド政権に反旗を翻してから3年余りが経過しました。解決の糸口が見えない中、寄付金も減少傾向にあります。そこで「Save the Chidren」が新たな広告を打ち出しました。現実そのままです。3年前のアレッポを思い浮かべれば、3年後の今のアレッポの惨状は人間の想像を超えています。もちろんアレッポに限らずです。ホムス、ハマ、イドリブ、ダラー、デリゾール、、、ダマスカス。

ウクライナの情勢がシリアを片隅に追いやっています。ウクライナのことはまったくの素人で口を出す気もないのですが、ヤヌコビッチぐらいにバッシャールもヘタレだったら、今頃シリアはかなりマシになってただろうと思う今日この頃でした。ちなみにシリアからウクライナに向けてのメッセージが掲載されていました。

https://now.mmedia.me/lb/en/newsandpolitics/538316-sad-message-from-syria

「ウクライナの兄弟よ。非道なロシアに屈するな。自分自身を頼りにして、邁進し続けろ。そして決して国際社会を信頼するな」だそうです。当事者だからこそ、説得力がある。