44の大罪

130433人。シリア内戦での死者数です。三分の一が一般市民とされています。シリア人権監視団が年の瀬の火曜日に発表した数字ですが、正確な数字は誰にも分かりません。その他、負傷者や国内・国外避難民、シリアの革命が引き起こした惨禍は多大な犠牲を国民に強いています。詳しい内訳はロイターの記事を参照にしてください。

http://www.reuters.com/article/2013/12/31/us-syria-crisis-toll-idUSBRE9BU0FA20131231

さて、あけましておめでとうございます。新年早々、めちゃくちゃ愚痴りたいことがあるんですが、ブログとは何の関係もない事柄なので、やめておきます。今年の抱負は、去年達成できなかった抱負を引き継ぎます。「ドゥーマに行く」です。今ではアレッポにたどり着くことすら難しい状況になってるんだけど、あくまで抱負なんで。

http://www.amnesty.org.uk/blogs/campaigns/44-reasons-most-syrians-will-not-have-happy-new-year-2014

アムネスティが提示したシリア人が虐げられている44の理由。これらの事柄が13万の命を奪い、何百万の難民を生み出した。つまり44の理由を全て解決すれば、シリアに平和が訪れるということです。ただ少なくとも44なので、さらに45、46と理由は増え続けることは十分に考えられます。現在形で翻訳していますが、2014年の予測として書かれているので、原文は未来形です。指摘されていることに目新しさはなく、具体的な解決策も提示されていません。不満はありますが、とりあえず44の項目を全て書き記しました。

1、アサド政権は戦争犯罪、人権侵害に手を染めているが、国際社会が彼らの行動に何ら有効的な手段を講じていない。

2、3、4、アサド政権は市民が暮らす居住区を包囲し、攻撃を続けている。無差別に不釣合いなほど大規模な攻撃を仕掛け、また簡易処刑(即決処刑)を行っている。

5、アサド政権は指揮下で強制的に行われている人権侵害に対しての不寛容さに欠け、そのような残虐な行為への批判を許していない。

6、7、8、アサド政権は計画的に市民を飢餓に落としいれ、そうした人々を援助するための人権団体への自由なアクセスを妨げている。国際法に抵触している犯罪行為を調査するための独立した国際機関、人権団体の自由な行動も否定している。

9、10、11、アサド政権は表現の自由、結社の自由、集会の自由の権利を掲げて平和的に政権批判をする人々を任意に逮捕、監禁し、彼らの即時、無条件の釈放を拒んでいる。さらに拷問や監禁者の健康面での配慮を欠き、拷問部屋などの閉鎖を拒絶している。

12、13、14、アサド政権は自白を強要し、尋問を行っている。拉致や誘拐などの強制失跡にも加担している。監禁者の情報を家族に提供することを拒絶し、失踪、死亡した人々の詳細を公表することなく、彼らがどのように殺害されたか、行方不明となったか、遺体はどのように処理されたかの回答も伏せている。

15、16、17、武装勢力は市民(ジャーナリストを含む)、捕虜にした政府軍の兵士への人権を侵害している。アサド政権同様、処刑、拷問、誘拐、人質にも関与し、14で指摘したような死因や行方不明者の所在も隠蔽している。

18、19、武装勢力は拘束した市民、メディア関係者の無条件での釈放を拒絶している。民族や宗派の相違という理由で理不尽に拘束するケースも見られる。人権侵害に関与した者を除隊処分にすることを拒んでいる。

20、21、22、23、国際連合安全保障理事会のメンバー(特にロシアとアメリカ)は国際刑事裁判所への起訴に相当する事例への言及を怠っている。各国政府は国際法に抵触している犯罪を調査、起訴する責任を互いに共有すること、自国の裁判所で詮議する前に全世界で共有される司法権の公正な裁判所での行使に失敗している。またそれらを調査する国際的な調査団の結成にも失敗している。

24、25、26、シリア政府への武器の供給の停止に反対している国々がある。同様に反体制派への武器の供与をしている武器商人も、それらの武器が人権侵害を引き起こすと知りつつ、停止には応じていない。国際法に抵触する甚大な人権侵害が発生する武器の取り締まり、誤用を防ぐための具体的で適切な武器の供給ルートの設立を怠っている国々がある。

27、28、29、国際社会はシリアから流出する難民への責任を回避している。特に「シリアの友人たち」と呼ばれる組織は、国連が求める案件を十分に達成できていない。また増加する難民を受け入れている国々が取り組むインフラ整備、その他の重要な事柄を国際社会は支援を疎かにしている。

30、31、32、EU諸国は地中海を漂うシリアからの難民を乗せたボートの救出と捜索に力を入れていない。また避難所を求める彼らの尊厳と人権を重んじた適切な対応を取っていない。難民や移民を否定した違法な強制送還を行っている。特にギリシャとトルコとの国境で発生している。

33、34、35、36、シリアからの難民を受け入れている国々は彼ら全てを平等に扱うことを拒絶している。また生き別れた家族を再会させる努力を怠っている。シリアと隣接する国々は内戦から逃れる人々のために国境の開放を維持していない。また自発的に難民がシリアに帰国できるようなシステムを構築していない。

37、38、トルコ政府はシリア各地でISISが犯している人権侵害の調査や起訴を行っていない。また、ISISや戦争犯罪に問われているような外国人武装勢力のシリアへの入国を防げていない。

39、40、湾岸諸国はISISやその他の外国人武装勢力への武器や資金での援助を破棄していない。効果的な政策も打ち出していない。

41、42、ロシアとイランは国際法を無視した人権侵害を行うアサド政権に自制を促していない。また国連を含めた人権団体へのシリアでの自由な活動を保障させるようにアサド政権に有効的な圧力をかけていない。

43、44、ジュネーブ2に参加するメンバーは交渉や合意の過程で人権侵害を優先させることをしない。また国際法の抵触や甚だしい人権侵害を免責にする政策を追求している。