解放されたイタリア人記者

先週の日曜日、イタリア人の記者ドメニコ・クイリコ(62)がベルギー人の教授と共に解放されました。金に目がくらんだ人間による犯行によるものとされています。クイリコ記者は4月6日にレバノンからシリアに密入国し、その4日後にクサイル近辺で消息が途絶えました。彼は「自由シリア軍に裏切られた」と語っています。彼は何ヶ月にも渡り、武装勢力から他の武装勢力へとたらい回しにされました。

誘拐犯は自らを「イスラミスト」だと公言していましたが、実際のところは分からないそうです。革命の下に聖戦に加わった若者の中には「狂信者」と「盗賊団」の境目をうろちょろしている連中がたむろしています。革命と称しながらも、支配地域を奪取しては、そこで暮らす人々を誘拐して身代金を要求し、懐を潤しているというわけです。

彼は狭い部屋に閉じ込められ、藁のマットと誘拐犯の食べ残しを与えられて、飢えを凌いでいました。彼は誘拐犯についてこう述べています。「彼らは金や武器に興味がないように思えた。彼らは目の前の金持ちの西洋人を乞食同然に貶めたことに満足しているように感じた」。

「子供から老人まで私たちに危害を加えようとした。まるで悪魔が支配する国家のようだった。ただ唯一我々を人間として扱ってくれた人物がいる。彼らはアルカイダに近い勢力だった」。

「二回、私は誘拐犯に処刑の真似事をされた。銃に弾薬を詰め込み、私のコメカミに銃口を押し当てた。彼がなぜそのようなことをしたのかは分かる。私を怖れさせることで、この西洋人の命が彼の手の中にあることを実感したかったんだ」。

解放されたときの様子は詳細には語っておらず、夜中に強制的に歩かされ、暗闇からイタリア語が聞こえた瞬間、自由になったのだと理解したそうです。誘拐は海外の記者や写真家にとっては非常に厄介な問題です。紛争が長引けば有象無象の集団がわき出てくるのはどの国も同じです。シリアでの取材、時間が経過するほど厳しくなりそうです。

http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-24039309

軍事介入は見送られたようですね。特にそれに関してのコメントは僕にはありませんが。「玩物喪志(がんぶつそうし)」。無用なものを過度に愛玩して、本来の志を見失ってしまう。軍事介入云々に関するニュースに興味が湧かなかったのも、シリア情勢に然したる影響を及ぼさないだろうというあきらめからでした。でも、何かの突破口が開かれるのでは・・・と多少は期待をしていました。