Can anyone stop the killing in Syria?

シリアに足を運んで感じたのが、こんな世界が許されるんだという感情です。同時に、こんな世界にもこんな世界に合わせた秩序が生まれるんだという発見です。ただ、一般市民が無差別に殺戮されれば、その加害者を裁くのが常識です。そして事態が収束するように働きかけるのも常識です。ただ誰がそれを行うのか。

http://www.aljazeera.com/indepth/opinion/2015/09/stop-killing-syria-150917082817952.html

アサド大統領にその資格はあるのか。彼は自らの地位を犠牲にしてシリアを守るより、シリアを犠牲にして自らの地位を守る道を選びました。しかし、アサド政権だけでは民衆革命を収束できず、内戦に突入し、イランやヒズボラの手を借りました。それでも事態は収まらず、さらにロシアの介入を招いているのが現状です。そもそも、何十万人というシリア人を殺害している彼にシリアを正常化するための資格はないでしょう。 続きを読む

暗躍する大国ーロシアー

シリアに向かえないという現実をそろそろ受け止めようかなあと思っています。これまで何とか最低限の安全を確保しながら、こっそりと、でも大胆にシリアに潜入していましたが、もう限界だと感じつつあります。そう考えると、胃が痛くなります。待つしかないのか。それとも他の取材先を検討するか。

http://www.middleeasteye.net/news/russias-backing-assad-demonstrates-new-assertive-role-middle-east-875166972

ロシアウォッチャーの方は大勢いるし、彼らの専門知識は半端ないんで、僕はただ記事をここで簡単にしか紹介することしかできません。

ケリー国務長官は24日、記者たちにこう述べています。「もしロシアの動向がアサド政権の強化とアサドに和平交渉を思いとどまらせる意図があったのならば、それは長期に渡る内戦の終結を望む全ての人々にとっての弊害だ」。 続きを読む

暗躍する大国ーイランー

シリアでの民衆革命から4年半が経過しても、事態は悪化するばかりで、沈静化する兆しが見られません。特に現在もアサド政権は健在です。そのアサドを影で支えているのが、暗躍する大国たちです。今はロシアがラタキア、タルトゥース辺りに滑走路を建設したり、戦闘機を配備して、話題になっています。イランについて書かれた記事を見かけましたので、紹介できたらと思います。ガーディアンです。

http://www.theguardian.com/world/2015/sep/21/irans-shadowy-influence-in-syrias-maelstrom-fuels-paranoia-and-wariness

ダマスカスのイラン大使館の一室でMohammed Reza Shaybani大使は「外国はシリアに関与してはいけない」とガーディアンの記者に言った。「我々はシリアの主権と領土保全を尊重しなければいけない」。イランの立場を大使はこう説明する。「イランはシリアに内政干渉をしているのではない。アサド政権との関係は歴史的、戦略的なものである。我々の役割はテロリストと戦うアサド政権に助言を行う程度の限られた関係、ただそれだけだ」。 続きを読む

シリアに今も残る人々

ご無沙汰していました。日本は安保法案で揺れていますが、世界の関心は欧州へと流入する難民をどうすべきかに注目が集まっています。メディアでも連日のようにトップニュースで報じられています。シリアでは2300万人の人口の半数以上が住居を追われ、400万人以上が国外に逃れています。しかし、今もシリアに残る人々がいます。彼らはどのように暮らしているのでしょうか。NYTIMESの記事を紹介したいと思います。

http://www.nytimes.com/2015/09/16/world/middleeast/for-those-who-remain-in-syria-daily-life-is-a-nightmare.html

ダマスカス郊外ドゥーマではアサド政権による砲撃や空爆から逃れる市民で溢れています。ドゥーマはダマスカスでは最も早く反政府デモが行われた町でした。反体制派と政府軍との戦闘は常態化し、日々、状況は悪化の一途を辿っています。ここ数カ月でのドゥーマでの政府軍による激しい攻撃を見れば、それは明らかです。砲撃と空爆が雨のように降り注いでいます。 続きを読む