シリア

山本美香さんが亡くなって、8月20日で2年が経過しようとしています。この2年間、日本人で幾人か(僕も含めて)がシリアに何かしらの目的を抱えて入国しています。特に表沙汰になるような事件もなく、情勢の悪化は懸念されるべきですが、邦人の犠牲者は報告されていません。

今回の一件(ご存じかと思います)に関しては、詳しい報道を見ていないので、勝手なことは発言できません。ただ彼が仮に反体制派側の傭兵であるならば、同情の余地はありません。どれだけの罪なき人々がシリアで殺戮されているのか、国籍問わず命の優先順位としては彼は最下位です。もちろん僕も最下位です。

メディアの人間もシリアでの取材は差し控えるべきだというのが国際基準です。同情はできませんが、これから彼の素性が明らかになれば、多少の譲歩も許されると思います。そう願います。やはり日本人が犠牲になるのはつらいです。同時にこれからシリアを取材する際の障壁にもなります。

ブログは休止していますが、まさか!と思えるような事態に困惑したので書き込みをしました。僕はひたすら働いています。今はそれぐらいしかやることがないので。

しばらくお休みします。

ブログの更新を続けてきましたが、少しの間、お休みします。

理由はこのHPが中途半端なのと、本業(トラックの方です)が忙しいのと、その他に余った時間は可能な限りアラビア語の勉強に力を入れたいからです。シリアのニュースは目で追いますが、その程度で終わりにします。

とにかくシリアを取材するにはアラビア語が必須だと僕は痛感しています。前回は殉教したファラズダックが英語を流暢に話せたのを除けば、ほとんどがアラビア語オンリーでした。アンミーヤ(方言)が厄介ですが、フスハー(標準語)がある程度できれば会話は成り立ちます。

次回のシリア行きがいつになるかは分かりません。出来れば、そのときまでに平和が訪れていればいいのですが、その兆しは一向に見られません。たまたまビザが下りたからちょっと足を運んでみよう程度の感覚で訪れたシリア、まさかここまで僕を引き付ける取材先になるとは思ってもみませんでした。

それでは、またいずれ、どこかで、さようなら。ありがとうございました。

掲載誌-軍事研究-

現在発売中の「軍事研究」にシリアの写真と記事を掲載しています。巻頭グラビア3ページと記事になります。これで今回の発表は以上になります。

「サンデー毎日」や「週刊金曜日」では取材した内容の一部しか紹介できませんでした。それを補足するのが「軍事研究」になります。毎回、原稿用紙25枚はいただけるので、全てではありませんが、一通り取材した内容を書き記すことができます。

写真は苦手です。それでも売り込み用に撮影はしています。一眼レフは埃をかぶり、シリアでの取材は全てコンデジでの撮影です。「LUMIX DMC-LF1」と「LUMIX DMC-LX5」を併用しています。それでも発表するには申し分のない画質での撮影が可能です。持ち運びにも便利です。

僕は書くことが好きです。幼少期から話すことが苦手だったから、書くことに意識を集中させてきました。上手い下手は別にしても、何とか発表できる程度にまで文章を形作ることはできました。いずれはシリアの取材をまとめて一冊の本にできたらと思うのですが。。。それまで生きていればいいなあ。

専門誌なのでどこにでも置いてあるわけではありませんが、機会があれば一読していただければと思います。よろしくお願いします。

ハフィントンポスト-Charles Listerによるレポート-

http://www.huffingtonpost.com/charles-lister/not-just-iraq-the-islamic_b_5658048.html

6月10日、イスラム国がイラク第二の都市モスルを制圧した。8月2日にはヤジディ教徒が多数暮らす町Sinjar、3日には Zumar, Wana、そしてAin Zalahの油田と精油所、7日はキリスト教徒が多数暮らすQaraqosh、the Mosul Dam、クルド人自治区の主都アルビルから30キロ足らずの距離に位置する二つの村、GhwarとMahmourも支配下に置いた。しかし、イラクに限らず熱戦を繰り広げているのがシリアである。

ホムス県の Al-Shaer gas fieldを押さえたのが7月17日、警備員、労働者、政府軍、ざっと270名が殺害された。7月26日にガス田から撤退したイスラム国は重火器、及び15両の戦車を戦利品として持ち去った。

7月24日からイスラム国はSAA(Syrian Arab Army)とアレッポ、ラッカ、ハッサケで本格的に衝突し始めた。7月25日、ラッカにある政府軍の17師団基地が狙われた。26日にはハッサケの121連隊が撃退された。アレッポではKweiris Airbaseが爆撃され、8月6日はラッカの93旅団が制圧された。重要なことはSAAが弱体化しているという見方と並行してイスラム国は軍事施設を制圧することにより豊富な武器を保有していることである。 続きを読む

ゴーストタウン-アレッポ-

こんな映像がツイッターから流れてきました。

https://www.youtube.com/watch?v=-CvMOqnGo4U

両親がいない子供たちは自力で食糧を見つけなければいけません。この映像が事実なのか、それとも言わされているのか、第三者の目が不在であるため確認は取れません。ただ実際にダマスカス周辺の反体制派地域では飢えに苦しんでいる市民が大勢います。政府軍による兵糧攻めによって。

https://www.youtube.com/watch?v=H1QXZy2ajmA&feature=youtu.be

こちらはダマスカス郊外のドゥーマの映像です。政府軍の砲撃により17人が命を落としました。多数の負傷者も見受けられます。食料だけでなく、砲撃や空爆が容赦なく反体制派地域には降り注いでいます。その翌日も砲撃により、幼い子供とその祖父が亡くなりました。こちらは自己責任での閲覧でお願いします。

https://www.youtube.com/watch?v=Rv0p3GIQ0E8

ガザ情勢の報道が過熱しています。そのためシリアに関する記事が隅に追いやられている気がします。ガザとシリアが報道の度合いに差があるのは、理由は様々あれど、一番なのは外国のメディアが不在なのが大きいかなと思います。以前はシリアにも多くの海外メディアがいましたが、今はほぼ皆無です。取材ビザでアサド政権側から入国している記者はいますが。 続きを読む