マーダミーヤ包囲網

数日前、トルコ在住の知り合いがマーダミーヤに現在も残る彼の友人とネット経由(携帯かもしれませんが)、話をしたそうです。その友人、いつからかはっきりとは分かりませんが、少なくとも1ヶ月以上は、まともな食事を摂っていないそうです。何を食べているのか。草とオリーブだけです。そのマーダミーヤに一筋の光?影?が薄っすらと差し込みました。

マーダミーヤはブログでも何度か取り上げましたが、ダマスカス近郊の地区です。化学兵器が使用された場所としても知られていますし、お隣のダーリーヤ地区と共にメッゼ軍事空港が目と鼻の先にあるため、容赦のない砲弾が雨のように降り注いでいます。去年、マーダミーヤはFSAの手に落ちました。以降、熾烈な戦闘が日々続いていましたが、陥落する気配が見られない。そこで政府軍は兵糧攻めに乗り出しました。町の周囲を軍で固めて、FSAだけでなく一般市民もろとも完全に孤立化させる。現在は、子供や老人が多数餓死しているほど状況は深刻です。数千人が閉じ込められていると一部では報じられています。 続きを読む

拾い読み

ここ1週間ほどシリアに関する詳しい記事を見ていませんでした。ツイッターの呟きを眺めていたぐらいです。シリアの記事は豊富にありますが、ありすぎて何から手を付けて良いのか分からない。だから、しばらく放置して、その後で気になった記事だけ拾い読みしようかと思っています。その際、利用するサイトはロイターがいいかなと。綺麗にまとめられているので。 続きを読む

カラモン攻防戦

先月、スウェーデン国籍の記者と写真家が誘拐されたばかり。今度はスペイン国籍の記者と写真家がISISに誘拐された(拘束された?)。日時は9月16日だから3ヶ月ほど前になる。その間、誘拐犯と間接的に連絡を取り合っていたらしい。場所はISISが猛威を振るうラッカ県。FSAが4人付き添っていたが、彼らも拘束され、後に釈放された。国境なき記者団が「シリアはジャーナリストにとって世界で最も危険な紛争地である」と警告している。「Nothing venture, Nothing gain」。「A wise man keeps away from danger」。僕は言わずもがな後者です。ただwiseじゃなくてcowardだけど。

参考サイト http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-25314832

何週間にも渡って繰り広げられていたカラモン山脈での攻防戦。ヒズボラの支援により政府軍がある一定の勝利を収めた。ダマスカスとホムスを結ぶ高速道路がカラモン山脈沿いに走っている。地図を見ながらの方が分かりやすい。 続きを読む

暗躍する大国-イラク-

「仁義なき戦場(マイケル・イグナティエフ)」。やっぱり難しい。彼の著作が実践で役立つにはまだまだ時間がかかりそう。基礎の構築が大前提なので、これから足場を固めようか。「戦争」の根源を考えることが「戦争」の理解に繋がる。歴史を振り返りながら、民族紛争、宗派抗争、国連や赤十字国際委員会の役割、なぜ戦争は終わらないのか、シリアを追いかけている僕にとって非常に有益な情報が溢れた一冊でした。まだ読みかけだけど。

先月の死者が948人。犠牲者の約9割が一般市民。シリアのお隣のイラクの話です。そのイラクとシリアとの関係を読み解けたらと思いますが、あんまりそれに関した記事が見当たりませんでした。 続きを読む

戦争犯罪人を交渉のテーブルに

シリアの惨状はネットを通じて世界に発信されています。絶え間なく。僕は基本的に頭は空っぽです。国際政治学?国際関係論?何かそういった難しい「~学」「~論」は苦手で手付かずです。ジャーナリズムも独学です。失敗を繰り返しながら、現場から吸収してきました。「『正しい戦争』という思想(山内進、勁草書房)」という書籍があります。頭が痛くなるぐらい僕には難しい本なので、紹介はできないのですが、気になった箇所がありました。「人道的介入」に関する定義です。コソボが事例として挙げられていました。喧々諤々と議論はあるでしょうが、既に国連憲章が形骸化している中で、合法も違法もない気がします。シリアを取り巻く環境は複雑です。でもたくさんの人が隣国に逃れ、たくさんの人が殺されて、たくさんの建物が破壊されて、和平交渉に希望を見出すぐらいなら、軍事介入しろよって思います。実際に国連で活動している職員の方々はどう感じているのだろうか。特に現場で汗水たらして働いている職員は。 続きを読む