和平交渉の意義

イランと欧米との話し合いに関しては、特に詳しい報道を見ているわけではないので、語ることはできませんが、シリアでの体制派と反体制派との和平交渉、延期が続いていますが、なぜこれほど固執するのか僕には分かりません。とりあえず、化学兵器使用の罪人を交渉の場に招くなど正気の沙汰であり、招くのならば国際司法裁判所の方が適切です。というのは個人的な意見なので、和平交渉に関する記事を読んで、その大切さを実感できればと思います。

http://www.huffingtonpost.com/2013/11/25/syria-peace-talks-iran_n_4338841.html?1385410496

イランの核活動を遅らせることで妥協に至った今回のイランと欧米との協議。全てのものが今回の核協議を一つのお手本としてイランを含めた形で動き出すだろうと専門家が指摘しています。アメリカとロシアが主導するシリアでの暴力を停止するための和平交渉「ジュネーブ2」。バン・ギムン国連事務総長が1月22日に開かれるだろうと月曜日に声明を発表しました。「この機会を逃すことは許されることではないだろう」と力強い決意を述べています。 続きを読む

拡散する火種-レバノン-

自国だけに留まらず、他国へと甚大な被害をもたらすのが今のシリア紛争です。特に近隣諸国への悪影響は計り知れません。シリアでの内戦の当事者は自国民だけでなく、他国民も相当数含まれています。聖戦を掲げる勢力の国籍は乱立しており、反体制派側と体制派側で支持する国々も分かれます。先日、発生した自爆テロを背景にレバノンとシリアとの関わりを紐解いてみたいと思います。

http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304607104579210151841138592

11月19日、レバノンの首都ベイルートで2件の自爆テロがほぼ同時に同じ場所で発生しました。死者25名、負傷者147名。標的にされたのがイラン大使館です。犯行声明は Abdullah Azzam Brigadesが出しています。決して大きな勢力ではないみたいですが、アルカイダの流れを汲む、レバノンを拠点に活動するスンニ派で固められた組織です。イランが狙われたのは、もちろんアサド政権の強固な支持母体だからです。翌日の葬儀には黄色のフラッグに包まれた棺を抱えた参列者が見受けられました。銃を空に向けて打ち鳴らす。ここにイランに加えて、アサド政権を支える組織、ヒズボラが登場します。 続きを読む

なぜ危険なシリアに足を運ぶのか-追加-

「取材される側」が報じられるのは当たり前ですが、「取材する側」の視点に立った記事を多く見かけるのがシリア紛争の特徴です。シリアに関するグロテスクな映像は動画投稿サイトなどを通じて世界へと発信されていますが、それらの映像や写真は第三者の手によって撮影されています。第三者とは「活動家」「市民記者」「海外メディア」と言われる職業に就いている人々です。彼らの存在は貴重であると同時に、時には特定の人々にとって邪魔な存在にもなります。なにより危険を伴い、命を落とす記者や写真家が後を絶ちません。それでも新たな担い手がシリアの惨状を伝え続けています。チャンネル4からLindseyHilsum記者のレポートをテキスト化したものです。

http://blogs.channel4.com/lindsey-hilsum-on-international-affairs/mission-peril/3030

8月21日、ある映像が世界を揺るがした。ダマスカス郊外のグータ地域で化学兵器が使用されたというニュースである。撮影したのは地元の住民であるが、外国メディアが不在の中、彼らは市民記者となって、目の前の惨状を訴えかけた。多数の遺体、呼吸困難に陥る老若男女、必死で治療を施す医師やガスマスクを装着したFSA。彼らが記録しなければ、闇に葬り去られていた可能性も否定できなかった。1988年のイラクでのクルド人に対する化学兵器使用が発覚したのは、1週間以上が経過してからのことである。 続きを読む

なぜ危険なシリアに足を運ぶのか

母国が蹂躙されている様を指を咥えてみているなんて我慢がならない。命を危険に曝してでも、シリアで起きていることを世界の人たちに伝えたい。活動家や市民記者はシリア各地で起きている悲惨な現実を自らの手で記録し、動画投稿サイトやFBなどを使って世界に向けて発信している。しかし、海外メディアも負けてはいない。周辺諸国から政府軍の目をかいくぐりながら、ひっそりと入国して、砲弾降り注ぐ戦闘地域からのレポートを行っている。殉職する者は後を絶たない。誘拐されてそのまま消息を絶っている者もいる。最近では政府軍だけでなく、外国人武装勢力の台頭により、取材の危険度はさらに増した。それでもシリアで取材を行う海外の記者や写真家は少なくない。なぜ彼らは命がけでシリアに向かうのだろうか。テレグラフに5人の写真家のインタビューが取り上げられていました。掲載されている写真の状況説明を通じて、彼らの心境が語られています。 続きを読む

躍動する大国-サウジアラビア-

泥沼化したシリアを救う手立てはもう尽きた。唯一、可能性があったかもしれないと思うのは、化学兵器使用後の軍事介入を実行に移すことだった。もちろんその先に光が見えるわけではないけれど、少なくとも大きな分岐点ではあった。米国が設定した「レッド・ライン」を超えたわけだから、迅速に限定的だろうと介入すべきだった。アサドの大罪はうやむやにされ、ノーベル賞を受賞した化学兵器禁止機関はアサド政権の姿勢に満足し、国連は未だに話し合いの場での解決を模索しようとしている。呆れ返る。そして、反体制派同士の殺し合いが加速する現在、アサド政権には追い風が吹いているように思える。

http://www.buzzfeed.com/mikegiglio/confessions-of-a-syrian-activist-i-want-assad-to-win

外国人勢力の存在がシリアの革命を貶めている。活動家からの悲痛な叫びです。2012年夏、反体制派はアサド政権に猛攻を仕掛けた。アサドが倒れるのも時間の問題だと誰もが感じた。2週間、1カ月、時は流れて、1年が経過すれば、アサドとは別の敵が目の前に現われていた。彼らは三ツ星の国旗を振って、革命を賞賛するわけでもなく、民主主義を嫌悪し、イスラム国家に情熱を傾けた過激な勢力だった。革命はシリア人のためではなく、革命はイスラムのため。革命の位置づけが徐々に変容しつつある。アサドの方がマシだ。そんな声が微かに聞こえる。 続きを読む

TTPについて

僕の関心事はシリア一色ですが、シリアに手を出す以前はTTPを追いかけていました。彼らの取材なんて、僕には到底無理だと思いながらも、その素性を調べれば調べるほど興味は際限なく膨れ上がっていきました。でもシリアに足を運んで以降、急速にTTPへの関心が薄れ、今ではまったく気にかけなくなりました。先日、TTPの最高指導者ハキムッラー・メスードが殺害されました。後継者が早くも名乗りを上げていますが、アルジャジーラで特集が組まれていました。

http://www.aljazeera.com/programmes/101east/2013/10/pakistan-enemy-within-2013102881922435647.html

なかなかお目にかかれないワジリスタンの映像が紹介されています。胸が熱くなります。今回は、以前に僕がまとめたTTPの概要を貼り付けます。2年近く前(2011年12月)の情報を元に書き記したので、内容は色褪せているかと思います。時間がある方に目を通してもらえれば幸いです。 続きを読む