運び屋-News Smuggler-

終わりの見えないシリアの内戦は3年目に突入し、祖国を捨てて近隣諸国に逃げ込む難民の数は膨れ上がるばかりである。トルコのハタイ県に属するレイハンリも例外ではない。しかし、難民都市レイハンリには別の顔がある。それが、市民記者が集う都市レイハンリである。

省略、意訳しています。僕の誤訳もあると思います。出来れば原文を。ただこの記事に興味を持ってくれる読者が少数だろうと感じて、長い文章だけど邦訳してみました。僕自身は素晴らしい内容の記事だと思いますが。

http://www.newrepublic.com/article/115020/syrias-news-smugglers-they-go-where-professional-journalists-wont

SMC(Syrian Media Center)にはシリア各地で起きている出来事が映像や写真付きで送られてくる。SMCが抱える100人以上の情報屋(活動家)が命がけで撮影してきた動画や静止画である。オフィスで煙草を燻らせながら、編集作業に追われているのは市民記者の一人ワシム(26)である。編集された映像はツイッター、フェイスブックに掲載され、運が良ければBBCやアル・ジャジーラに拾われる。 続きを読む

イラクとシャームのイスラム国について

以前にブログでトルコ人の操縦士がレバノンで誘拐された件を書き記しましたが、シリアで拉致されたシーア派の巡礼者のレバノン人9名と引き換えに、無事に解放されました。ただし、トルコ人を誘拐した犯行グループは不明のままです。またなぜトルコ国籍の人間をターゲットに選んだのか。つまりレバノン人を誘拐した犯行グループとトルコが密接な関係にあったからでしょう。詳しい記事は読んでいないんで、それぐらいしか語れませんが。ただ目には目を、歯には歯をの応酬はシリアを含めた周辺国をより不安定にするでしょう。それでは、FPから一つ記事を紹介できたらと思います。ISISに関してです。

アサドのしたたかな外交政策は一定の成果を上げている。対する反体制派勢力は四分五裂、手に負えない血みどろの抗争を繰り広げている。アサドが革命当初から口にしている「テロリストとの戦い」、鼻で笑われていたこの文句が現実味を帯びてシリア北部に浸透しつつある。 続きを読む

ラタキアでの虐殺-追加-

このHRWの報告を海外メディアはどう受け止めているのか、どう報じているのか、いくつか記事を抜粋してみたいと思います。

http://www.latimes.com/world/worldnow/la-fg-wn-syria-rebel-abuses-latakia-20131010,0,6913452.story?track=rss

LATimesの記事を読むと、宗派間の亀裂が今回の虐殺の引き金になったと書かれています。その要因として、アルカイダ系の外国人勢力の影響力が増していることが上げられています。以前にFSAのラタキア攻防戦でSNCが「宗派、民族に関係なく全ての人々をFSAは平等に扱うだろう」と述べていましたが、今回の虐殺によりFSAの影響力が弱まっているのではないかと推測しています。裏を返せば、外国人勢力の台頭がFSAを凌いで顕著になってきている証左でもあります。 続きを読む

ラタキアでの虐殺

アサド政権の極悪非道ぶりばかりをこれまで伝えてきましたが、先日、HRWから反体制派による虐殺に関するレポートが発表されました。詳しい報告書もダウンロードできます。

http://www.hrw.org/node/119717

少なくとも190人以上が殺され、200人以上が人質として誘拐されました。全て一般市民です。アラウィー派が居住する村で2013年8月4日に虐殺が行われました。実行犯とされるのは、the Islamic State of Iraq and Sham(ISIS)とJaish al-Muhajireen wal-Ansar(ムハジリーン)の二組織。どちらも外国人勢力による犯行です。人質の大半が女性と子供で、まだ解放には至っていません。 続きを読む

打つ手なし-育まれる外国人勢力-

先週、誤ってパソコンに蹴りを入れてしまい、液晶が半分真っ黒になってしまいました。データは無事だけど、買い換えなきゃなあ。ここしばらくは本業(トラックのドライバー)が忙しくてシリアのニュースをじっくりと見ていませんでした。アラビア語の勉強とブログの更新の両立も難しく、これからはアラビア語に比重を置く予定です。語学の勉強は継続しないとすぐに錆付いてしまうので。でも必死で勉強したところで、いつシリアに行けるのだろうか。とても現在の戦況を見るに、行く気がまったく起きない。落ち着いたら行きたいけど、何年待てばいいのだろうか。ブログ、停滞します。申し訳ありません。

気になる記事を一つだけ紹介したいと思います。LATimesからです。 続きを読む

犠牲者-ضحايا الحرب-

朝日新聞の村山祐介記者がシリアで取材を行っています。ダマスカス郊外のタダモン地区(去年7月中頃、ダマスカス総決起の中心地)やラタキアの虐殺現場、そして少し前に話題になったキリスト教徒が多数暮らす古都マアルーラ。政府軍の監視下とはいえ、精力的にシリア各都市を回られてるなあと感心しています。その他にも海外の記者がシリアから記事を配信していますが、CBSのElizabeth Palmer記者の取材が非常に興味深かったです。必見です。

http://www.cbsnews.com/video/watch/?id=50155931n

シリア情報相のOmran Ahed Al Zoubiへのインタビュー、ダマスカス、ホムス、ダマスカス郊外で暮らす人々の様子などをレポートしています。特にダマスカス郊外の取材は命がけです。政府軍のガチガチに固められた監視網の中、反体制派地域に潜り込む。ジャーナリスト魂を感じました。「I will kill them. Everyone of them」。郊外で戦う地元FSAの若者の言葉です。 続きを読む