カラモン攻防戦-終結-

http://www.understandingwar.org/sites/default/files/Qalamoun-Map.jpg

このマップを使うのも今回で終わりになるのでしょうか。カラモン攻防戦、アサド政権に軍配が上がったようです。ここを奪われたら、レバノンからの補給ルートがほぼ壊滅状態に陥るのではないでしょうか。反体制派の必至の抵抗もヒズボラの参戦により力尽きたか。いくつかの記事を並行して一連の動きを読み解きたいと思います。

http://www.reuters.com/article/2014/03/15/us-syria-crisis-town-idUSBREA2E06P20140315

カラモン一帯で唯一の反体制派の砦とされたYabroudが体制派(アサド政府軍、ヒズボラ)に圧倒されつつあります。反体制派の構成員は大半がシリア人主体のFSAとは異なる外国人部隊であるヌスラ戦線で固められています。先日、昨年12月に誘拐された修道女13名が解放されました。その交渉役の一人であり、ヌスラ戦線の指揮官Abu Azzam al-Kuwaitiは金曜日に殺害されました。 続きを読む

カラモン攻防戦-追加-

http://www.reuters.com/article/2014/02/14/us-syria-crisis-homs-scene-idUSBREA1D0HR20140214

ホムスの反体制派支配地域から1500人近くが避難していますが、政府側が提示した条件から外れた避難者(15歳から55歳までの男性)が数百人拘束されています。容疑が晴れた者は解放されているようです。旧市街には依然として1500人の反体制派の人間と1000人近い市民が残っています。避難者の列に向かって居残り組みの住民がこんな言葉を投げつけています。「You’ve sold out Homs!」。また政府側は避難を促進するための甘言を垂れています。

“Those who have broken the law will answer to the law. But if you come to the state and say ‘I’ve made a mistake, I was wrong’, then that is it. It’ll be over. Don’t worry.”

「法を犯した者は法の下で裁かれるだろう。しかし、こちら側(アサド政権)に来て、『私が間違ってました』と自らの罪を認めれば、それで全て終わりになるだろう。何も心配することはない」。この「over」の意味をどう解釈すればいいのだろうか。「生」か「死」か。ホムスの住民は究極の選択を迫られています。 続きを読む

カラモン攻防戦

先月、スウェーデン国籍の記者と写真家が誘拐されたばかり。今度はスペイン国籍の記者と写真家がISISに誘拐された(拘束された?)。日時は9月16日だから3ヶ月ほど前になる。その間、誘拐犯と間接的に連絡を取り合っていたらしい。場所はISISが猛威を振るうラッカ県。FSAが4人付き添っていたが、彼らも拘束され、後に釈放された。国境なき記者団が「シリアはジャーナリストにとって世界で最も危険な紛争地である」と警告している。「Nothing venture, Nothing gain」。「A wise man keeps away from danger」。僕は言わずもがな後者です。ただwiseじゃなくてcowardだけど。

参考サイト http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-25314832

何週間にも渡って繰り広げられていたカラモン山脈での攻防戦。ヒズボラの支援により政府軍がある一定の勝利を収めた。ダマスカスとホムスを結ぶ高速道路がカラモン山脈沿いに走っている。地図を見ながらの方が分かりやすい。 続きを読む