イラクとシャームのイスラーム国-追加-

2014年1月7日、ダマスカス郊外のドゥーマが空爆された。活動家によれば、アレッポでも使用された「樽爆弾」がヘリから投下されたらしい。TIMEに空爆直後の写真が掲載されていました。この世に生を受けて僅か数ヶ月足らずの幼児までもが犠牲になっています。

http://world.time.com/2014/01/07/assad-regime-airstrike-hits-damascus-neighborhood-say-activists/

シリア、取り上げる話題は無数にあります。2週間後に控えた和平会議、化学物質の輸送と処分、増え続ける国内、国外避難民、暴力の形態も多様化しすぎて、実態が掴めない。最近ではISISの動向が注目されています。イドリブ県、アレッポ県、ラッカ県ではFSA、イスラム戦線、イスラミスト(ヌスラ戦線など)がISISと激しく陣取り合戦をしています。 続きを読む

誰のための革命か-追加-

http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-25627344

ラッカ県では以前からFSAとISISのいがみ合いが続いていました。BBCで最近の動向が報じられています。ISISによる人権侵害は市民の感情を害しています。拷問、処刑、数百名に上る活動家、メディア関係者、西側諸国の人間の拘束。ISISに対抗する勢力として、世俗的な反体制派勢力と外国人勢力を含めたイスラミストの両者が存在します。ヌスラ戦線は中立的な立場を維持していると見られています。

日曜日から月曜日の朝まで続いた両者の戦闘により、ISISにより拘束されていた50名のシリア人が解放されましたが、100名を超える死者が出ています(シリア人権監視団による報告)。以上です。。。活動家からの報告だけでは情報は乏しい。正確性にも欠けるでしょう。 続きを読む

誰のための革命か

イドリブ県にハーレムという小さな町があります。トルコのハタイ県と国境を接するこの町に僕が訪れたのは2012年11月。町の中心部にある要塞に政府軍が篭城している以外はFSAが市内全域を掌握していました。数ヵ月後、この要塞も陥落し、歓喜に沸くFSAの姿が動画投稿サイトに掲載されていました。緑に囲まれた長閑な田舎町、この町を政府軍から奪還するために老若男女問わず多大な犠牲を伴いました。その後、ハーレムの戦況については特に注意を払ってきませんでしたが、新年早々、「まさか!」と目を疑いました。いつからかハーレムはFSAからISISの手に移っていました。そして、今月の4日、再びFSAの猛攻により、ISISから支配権を奪取しました。その際のISISからの置き土産がこれです。視聴は自己責任でお願いします。

http://www.youtube.com/watch?v=4iPZnjiGUhA

ISISによって人質に捕られていたFSAの処刑された遺体です。翻訳がされていないので、詳しい内容までは把握できません。ただツイッターの呟きなんかの情報によれば、30人から40人ほどが処刑されたようです。FSAの他にも市民が幾人か含まれているそうです。敵の敵は味方の関係も限界に達していることが見て取れます。アサドの粘り勝ちか。平和的デモ(2011年3月)→FSAの結成(2011年夏)→FSAに共感する市民の武装化→ダマスカス、アレッポでの一斉蜂起(2012年夏)→外国人武装勢力との共闘→化学兵器使用による軍事介入の危機(2013年8月)→漁夫の利を虎視眈々と狙うアサド政権←今ココ。こうして見ると、アサド政権の踏ん張りに今更ながら目を見張らざるを得ない。もちろんアサド単独ではここまで持ち堪えることは無理だったろうけど。裏を返せば、FSA単独ではアサド政権に太刀打ちできなかった。そこには外国人勢力と呼ばれる組織の後押しがある。余談が過ぎましたが、僕もここ数日のシリア北部の状況が呑み込めていません。

拾い読み

ここ1週間ほどシリアに関する詳しい記事を見ていませんでした。ツイッターの呟きを眺めていたぐらいです。シリアの記事は豊富にありますが、ありすぎて何から手を付けて良いのか分からない。だから、しばらく放置して、その後で気になった記事だけ拾い読みしようかと思っています。その際、利用するサイトはロイターがいいかなと。綺麗にまとめられているので。 続きを読む

戦争犯罪人を交渉のテーブルに

シリアの惨状はネットを通じて世界に発信されています。絶え間なく。僕は基本的に頭は空っぽです。国際政治学?国際関係論?何かそういった難しい「~学」「~論」は苦手で手付かずです。ジャーナリズムも独学です。失敗を繰り返しながら、現場から吸収してきました。「『正しい戦争』という思想(山内進、勁草書房)」という書籍があります。頭が痛くなるぐらい僕には難しい本なので、紹介はできないのですが、気になった箇所がありました。「人道的介入」に関する定義です。コソボが事例として挙げられていました。喧々諤々と議論はあるでしょうが、既に国連憲章が形骸化している中で、合法も違法もない気がします。シリアを取り巻く環境は複雑です。でもたくさんの人が隣国に逃れ、たくさんの人が殺されて、たくさんの建物が破壊されて、和平交渉に希望を見出すぐらいなら、軍事介入しろよって思います。実際に国連で活動している職員の方々はどう感じているのだろうか。特に現場で汗水たらして働いている職員は。 続きを読む

和平交渉の意義

イランと欧米との話し合いに関しては、特に詳しい報道を見ているわけではないので、語ることはできませんが、シリアでの体制派と反体制派との和平交渉、延期が続いていますが、なぜこれほど固執するのか僕には分かりません。とりあえず、化学兵器使用の罪人を交渉の場に招くなど正気の沙汰であり、招くのならば国際司法裁判所の方が適切です。というのは個人的な意見なので、和平交渉に関する記事を読んで、その大切さを実感できればと思います。

http://www.huffingtonpost.com/2013/11/25/syria-peace-talks-iran_n_4338841.html?1385410496

イランの核活動を遅らせることで妥協に至った今回のイランと欧米との協議。全てのものが今回の核協議を一つのお手本としてイランを含めた形で動き出すだろうと専門家が指摘しています。アメリカとロシアが主導するシリアでの暴力を停止するための和平交渉「ジュネーブ2」。バン・ギムン国連事務総長が1月22日に開かれるだろうと月曜日に声明を発表しました。「この機会を逃すことは許されることではないだろう」と力強い決意を述べています。 続きを読む

ラタキアでの虐殺-追加-

このHRWの報告を海外メディアはどう受け止めているのか、どう報じているのか、いくつか記事を抜粋してみたいと思います。

http://www.latimes.com/world/worldnow/la-fg-wn-syria-rebel-abuses-latakia-20131010,0,6913452.story?track=rss

LATimesの記事を読むと、宗派間の亀裂が今回の虐殺の引き金になったと書かれています。その要因として、アルカイダ系の外国人勢力の影響力が増していることが上げられています。以前にFSAのラタキア攻防戦でSNCが「宗派、民族に関係なく全ての人々をFSAは平等に扱うだろう」と述べていましたが、今回の虐殺によりFSAの影響力が弱まっているのではないかと推測しています。裏を返せば、外国人勢力の台頭がFSAを凌いで顕著になってきている証左でもあります。 続きを読む

打つ手なし-育まれる外国人勢力-

先週、誤ってパソコンに蹴りを入れてしまい、液晶が半分真っ黒になってしまいました。データは無事だけど、買い換えなきゃなあ。ここしばらくは本業(トラックのドライバー)が忙しくてシリアのニュースをじっくりと見ていませんでした。アラビア語の勉強とブログの更新の両立も難しく、これからはアラビア語に比重を置く予定です。語学の勉強は継続しないとすぐに錆付いてしまうので。でも必死で勉強したところで、いつシリアに行けるのだろうか。とても現在の戦況を見るに、行く気がまったく起きない。落ち着いたら行きたいけど、何年待てばいいのだろうか。ブログ、停滞します。申し訳ありません。

気になる記事を一つだけ紹介したいと思います。LATimesからです。 続きを読む

シリア北部での戦い-大連立-

昨日の朝、BBCを見てたら、国連安保理の会議の模様がずっとライブ中継されてました。化学兵器の廃棄に関する決議案が全会一致で採択されました。濡れ手で粟。順調に行われればの話ですが、欧米、イスラエル、彼らの同盟国は以前から化学兵器がアルカイダ系の武装勢力の手に落ちることを懸念していましたが、今回の決議案により払拭される可能性が出てきました。シリアの人々の命と引き換えに。何か違うって思います。優先順位が違うのだろうと。

前回のブログでラッカの戦況を書き記しましたが、どうやら北部全域がアルカイダ系と言われる外国人勢力と手を組まざるを得ない状況に立たされているようです。 続きを読む

シリア北部での戦い-ラッカ-

http://www.reuters.com/article/2013/09/20/us-syria-crisis-qaeda-idUSBRE98J0DK20130920

ロイターからの記事によれば、ラッカではFSAの2旅団がヌスラ戦線に合流したという報告がされています。一つは「the Raqqa Revolutionaries」、戦闘員750名。もう一つは「God’s Victory Brigade」、15大隊から構成された組織。ヌスラ戦線はISISとは異なり、シリアでの知名度を上げています。 続きを読む