ISが支配する町-ラッカ-

今月の17日にホムス東部のガス田(Shaer field)がISによって襲撃された件、当日だけで90名の政府側の人間が殺され、多数が誘拐されました。2日後、シリア人権監視団の報告によれば、死者の数は政府側が270名、IS側が40名とのことです。ガス田で働いていた労働者、警備兵、政府軍兵士、行方不明者は少なくとも90名以上いることが分かっています。アサド政権はこのガス田を奪還するため現在も交戦中ですが、詳しい報道はされていません。

http://www.reuters.com/article/2014/07/19/us-syria-crisis-attack-idUSKBN0FO05O20140719

http://www.washingtonpost.com/world/middle_east/syrian-troops-seek-to-retake-jihadi-held-gas-field/2014/07/19/8043e9ac-0f29-11e4-b0dd-edc009ac1f9d_story.html

NYTimesにラッカに限らずシリアとイラクのISの勢力図が掲載されていました。非常に分かりやすいです。よく耳する地名が地図上ではどの辺りに位置するのかが示されていて助かります。 続きを読む

誰のための革命か-追加-

http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-25627344

ラッカ県では以前からFSAとISISのいがみ合いが続いていました。BBCで最近の動向が報じられています。ISISによる人権侵害は市民の感情を害しています。拷問、処刑、数百名に上る活動家、メディア関係者、西側諸国の人間の拘束。ISISに対抗する勢力として、世俗的な反体制派勢力と外国人勢力を含めたイスラミストの両者が存在します。ヌスラ戦線は中立的な立場を維持していると見られています。

日曜日から月曜日の朝まで続いた両者の戦闘により、ISISにより拘束されていた50名のシリア人が解放されましたが、100名を超える死者が出ています(シリア人権監視団による報告)。以上です。。。活動家からの報告だけでは情報は乏しい。正確性にも欠けるでしょう。 続きを読む

シリア北部での戦い-ラッカ-

http://www.reuters.com/article/2013/09/20/us-syria-crisis-qaeda-idUSBRE98J0DK20130920

ロイターからの記事によれば、ラッカではFSAの2旅団がヌスラ戦線に合流したという報告がされています。一つは「the Raqqa Revolutionaries」、戦闘員750名。もう一つは「God’s Victory Brigade」、15大隊から構成された組織。ヌスラ戦線はISISとは異なり、シリアでの知名度を上げています。 続きを読む

狡猾な体制派と揺らぐ反体制派

興味深い記事を見かけましたので、紹介しておきます。

http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/middleeast/syria/10198632/Syria-disillusioned-rebels-drift-back-to-take-Assad-amnesty.html

シリアでの民衆蜂起、アサド退陣を掲げた市民による革命、そして内戦へと突入、去年のこの時期にダマスカスとアレッポでは自由シリア軍が総決起し、火の手はシリア全土に燃え広がりました。自由シリア軍がトルコの国境を次々と陥落させ、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでアサド政権を窮地に追い込みました。しかし、ロシア、イラン、ヒズボラとアサドの影の立役者が暗躍し、加えて反体制派の強固な基盤も外国人勢力の台頭により腐食、表面化することが懸念されていた宗派、民族間の抗争も今ではシリア各都市で公然と繰り広げられ、誘拐、処刑、虐殺、略奪と目を覆うばかりの惨状が日々伝えられています。果たして革命とは何だったのか。疑問を胸に抱き、冷めた目で周囲を見渡したとき、彼らは現実に引き戻されて、愕然とします。 続きを読む