シリアー死者470000人ー

http://www.pbs.org/wgbh/frontline/article/a-staggering-new-death-toll-for-syrias-war-470000/

シリアの死者数の新たなデータです。2011年3月以降、シリアで間接的、直接的に命を落とした者は470000人というものです。死者を算出したのはthe Syrian Center for Policy Research (SCPR)という機関になります。

SCPRの分析によれば、シリアの人口の11.5パーセントが負傷したか死亡したかどちらかだと述べられています。400000人が直接的に、70000人が間接的に殺されています。間接的の理由としては、医療設備の破壊から治療が受けられなかった人、不衛生な環境により伝染病が蔓延したこと、食料不足により栄養失調、餓死した人などです。負傷者は1880000人と推計されています。 続きを読む

樽爆弾の脅威

アレッポに行くと、崩れ落ちた建物を至る所で目にします。樽爆弾の仕業です。アラビア語で「برميل متفجر」。その威力は甚大です。どれほど離れていたのか定かではありませんが、アレッポで投下された樽爆弾が地響きを上げて真っ青な空に向かって噴煙を巻き上げているのを目撃しました。それ以降、上空を旋回するヘリコプターの機影を見かける度に僕は不安な気持ちで眺めていたのですが、周りのムジャヒディーンは「ハロー!ハロー!」とヘリに向かって手を振っていました。マジで笑えなかった。

http://www.hrw.org/news/2015/02/24/syria-new-spate-barrel-bomb-attacks

今週の火曜日、24日にHuman Rights Watch(HRW)が樽爆弾についての詳細なレポートを公開しました。興味ある方はぜひ。少し文章が長いので、HRWの報告書に関する記事、アル・アラビヤを参考にしたいと思います。 続きを読む

写真と共に綴られる激戦地-ドゥーマ-追加-

2月7日、シリア人権監視団が発表したシリアでの死者数は210060人。210000人を超えました。民衆蜂起から内戦に突入して4年近くが経過しようとしています。

http://www.investing.com/news/world-news/syria-death-toll-now-exceeds-210,000:-rights-group-327039

反体制派勢力が35827人、アサド政府軍が45385人、外国人武装勢力(ダーイッシュ、ヌスラ戦線など)が24989人、ヒズボラ640人を含めたシーア派武装勢力が3000人、子供が10664人、女性が6783人、計126648人。その他、85000人以上の死者を計上すると、211648人。シーア派と身元不明人がざっくりとしているので、より正確な数字として少なくとも210060人とシリア人権監視団は見積もっているのでしょう。 続きを読む

あけましておめでとうございます

ブログの更新が停滞中で、申し訳ありません。少しでもシリアの日々のニュースを伝えられればと思っているのですが、アラビア語の勉強と読書に今は時間を費やしています。アラビア語の勉強の仕方は少ない参考書を読み返すのも飽きてきたので、アル・アラビヤ(http://www.alarabiya.net/)の記事を読み解いています。でも初心者の僕にはハードルが高すぎるんですが、工夫をすれば何とか理解できます。

読書は国際関係学、国際政治学の分野と言えばいいのか分かりませんが、なぜ戦争が起こるのかのそのヒントが見つからないかと思い、それらの分野に手を出しています。誰もが名前だけは耳にしたことがある、ホッブズやらルソーやらカントやらを優しく説明してくれる書籍を探しては目を通していますが、それでも理解するのに手を焼いています。もっと万人にも分かるように解き明かしてくれ!とムシャクシャしています。 続きを読む

責任の所在-ある若者の死-追加-

最近は読書とアラビア語に時間を費やしています。日本を離れる際に持参する荷物はリュックサック一つ。最低限の衣類や日用品とデジカメとパソコンでリュックはパンパンです。書籍を入れる余地なし。買い込んだアラビア語の参考書も持参できません。辞書ぐらいです。なので、今のうちに読み漁っています。ブログの更新が停滞している言い訳でした。

ロイターを開いてみたら、トップがこれでした。「Mediator Brahimi says Syria election now wont aid peace talks」。ブラヒミをMediatorとはロイターは皮肉っているのだろうか。シリアで選挙が実施され、バッシャールが三期目を務めることになれば、和平交渉が頓挫することをブラヒミは懸念しているようです。ただブラヒミを仲介者という立場から去るべきだという意見が一部の大使から出ているようです。話し合いは必要ですが、今はその時期ではない。前回の和平会議からブラヒミは何を学んだのでしょうか。ウクライナの件もあり、欧米とロシアの仲裁も望めないでしょう。 続きを読む

戦争犯罪人を交渉のテーブルに

シリアの惨状はネットを通じて世界に発信されています。絶え間なく。僕は基本的に頭は空っぽです。国際政治学?国際関係論?何かそういった難しい「~学」「~論」は苦手で手付かずです。ジャーナリズムも独学です。失敗を繰り返しながら、現場から吸収してきました。「『正しい戦争』という思想(山内進、勁草書房)」という書籍があります。頭が痛くなるぐらい僕には難しい本なので、紹介はできないのですが、気になった箇所がありました。「人道的介入」に関する定義です。コソボが事例として挙げられていました。喧々諤々と議論はあるでしょうが、既に国連憲章が形骸化している中で、合法も違法もない気がします。シリアを取り巻く環境は複雑です。でもたくさんの人が隣国に逃れ、たくさんの人が殺されて、たくさんの建物が破壊されて、和平交渉に希望を見出すぐらいなら、軍事介入しろよって思います。実際に国連で活動している職員の方々はどう感じているのだろうか。特に現場で汗水たらして働いている職員は。 続きを読む

シリアでの死者数の詳細データ

動画を一つ紹介します。

http://www.youtube.com/watch?v=foaQ5RdoY5Y&feature=youtu.be

これまで何度かブログでも取り上げたダマスカス近郊のジョーバル地区での出来事です。英訳が表示されていますが、一応、簡単な説明を付け加えます。政府軍の兵士が女性を拉致し、暴行を加えた上で、半裸の状態で銃弾飛び交う国道のど真ん中に放置。政府側の仕掛けたワナであることを承知の上で、果敢にも自由シリア軍の兵士が彼女に駆け寄る。しかし、彼女に近づいた途端に銃声が鳴り響く。それでも彼は諦めず彼女を抱きかかえるが、途中で銃弾を浴びて殉教した。彼女もしばらくしてその場で亡くなり、彼の他3名が同じように命を落とした。 続きを読む

Massacre in Jdaydet Artouz Al-Fadl

日本語読みすると、たぶん「ジャデーデ・アルトゥーズ・ファダル」だと思います。初めて聞く名前の地区だったので、ダマスカスに詳しい知人に聞いたら、位置関係が把握できました。ダマスカス郊外になります。以前に手書きしたダマスカスの地図がありますが、そこにも書いてありました。マーダミーエに隣接する地区です。ちなみマーダミーエを挟んで反対側にあるのが、ダーリーヤ、ここでは去年の8月に300人以上が殺害されています。ジャデーデは二つの地区に分けられ、「ジャデーデ・アルトゥーズ」と「ジャデーデ・ファダル」があります。今回の虐殺の大半が「ジャデーデ・アルトゥーズ」で起きたと思われます。

虐殺された人数にも開きがあります。海外メディアは少なくとも80人~85人、SOHR(シリア人権監視団)は250人以上、LCC(反アサドを掲げる活動家の委員会)では6日間で450人が殺害されたと伝えています。そして国営放送のSANAは政府軍による虐殺を否定し、死者数の明示は避けて、テロリストを駆逐したと報じました。 続きを読む