シリアに足を運んで感じたのが、こんな世界が許されるんだという感情です。同時に、こんな世界にもこんな世界に合わせた秩序が生まれるんだという発見です。ただ、一般市民が無差別に殺戮されれば、その加害者を裁くのが常識です。そして事態が収束するように働きかけるのも常識です。ただ誰がそれを行うのか。
http://www.aljazeera.com/indepth/opinion/2015/09/stop-killing-syria-150917082817952.html
アサド大統領にその資格はあるのか。彼は自らの地位を犠牲にしてシリアを守るより、シリアを犠牲にして自らの地位を守る道を選びました。しかし、アサド政権だけでは民衆革命を収束できず、内戦に突入し、イランやヒズボラの手を借りました。それでも事態は収まらず、さらにロシアの介入を招いているのが現状です。そもそも、何十万人というシリア人を殺害している彼にシリアを正常化するための資格はないでしょう。 続きを読む