ブログについて

シリアのニュースだけ書き込みをしてきました。まさか毎日、毎日、シリアのニュースがこれだけ多様に報じられて更新されていくとは思いもよらなかったです。ただ、このブログは他人の記事を

シリアのニュースだけ書き込みをしてきました。まさか毎日、毎日、シリアのニュースがこれだけ多様に報じられて更新されていくとは思いもよらなかったです。ただ、このブログは他人の記事を多少の主観を織り交ぜて翻訳しているに過ぎません。誰だって、少し英語が出来れば、辞書を片手に時間をかければ無料で海外から記事を拾えちゃいます。その程度のブログです。

百聞は一見にしかず。現場に直接足を運んで、見たこと聞いたことを報道するのがジャーナリストの仕事だと思っています。ただ残念ながら、今のシリアは記者や写真家にとっての墓場です。自己責任と言えども、誘拐された際に身代金をポケットマネーで払えるのか、殺害された際に悲しむ家族や恋人や友人はいないのか、自己責任ではなく、シリアで取材することは自分勝手な行動です。

それではこのまま現地の活動家だけに任せてシリア情勢を眺めていればいいのか。二の足を踏んでいる時点で僕はもうシリアからは遠ざかっていると感じています。難しいことを抜きにして、ただただ突っ走るのが駆け出しの頃の僕の報道姿勢でした。それが唯一の僕の取り柄でした。でも悲観的なことばかりが頭を掠めて、楽な方へと逃げることばかり今は考えています。悔しいけど、どうしようもない。

2年前のダマスカスでの体験が僕をシリアに導いてくれました。正義感は他人に押し付けられるものではなく、自分自身に植え付けられるものだと実感しました。しかし、2度目、3度目とアレッポに足を運び、限界だなあと感じ、状況の改善を待つこと1年、ますます悪化してしまいました。愚痴、申し訳ありません。

ブログは変わらず更新していきます。目新しいことは特にありませんが、これからもよろしくお願いします。

身に植え付けられるものだと実感しました。しかし、2度目、3度目とアレッポに足を運び、限界だなあと感じ、状況の改善を待つこと1年、ますます悪化してしまいました。愚痴、申し訳ありません。 ブログは変わらず更新していきます。目新しいことは特にありませんが、これからもよろしくお願いします。

シリアについて思うこと

他人の記事を読み漁って、ブログの更新を続けてきました。可能な限り、主観を排除して、客観的に記事に書いてあることだけを書き綴ってきたつもりです。それでも、憤りから、個人的な意見が表に出てしまったことも何度もありました。今回は、一切の記事に頼らず、僕がシリアについて思うことを書きます。取材帳などを読み返すこともしないので、データや日付に誤りがあるかもしれません。ただ今思っていることをタイプしていくだけです。 続きを読む

処刑されるという事について

以前にブログで「死にかけた」体験談を語らせていただきました。今回は本題に入る前に「殺されかけた」体験談を少し語らせていただければと思います。カシミール、アフガニスタン、パキスタン、シリアに足を運んで、殺されかけたのはたったの一度だけです。場所はインドですが、カシミールではありません。西ベンガル州の州都カルカッタから約120キロ離れた小さな町ミドナプル。ここでマオイストの自警団に処刑されかけました。

マオイストについての説明は省きます。「インド軍の掃討作戦でマオイストが一名殺された」。地元の新聞社から連絡を受けた僕は地元記者と共に現場に急行しました。しかし、現場とされた場所に入るには村人の許可が必要であり、1時間ほど待たされました。ようやく許可が下り、村人の先導に従って僕はぬかるんだあぜ道を歩き始めました。15分ほど経過した頃、バイクにまたがった2人組みの若者がこちらに近づいてくるのが見えました。5、6人の記者と写真家がいましたが、彼らは私の姿を見つけると、突如怒鳴り声を上げました。彼ら2人は私の所持品であるカメラバッグ、パスポート、現金(3000ドル)を奪い取り、記者からは「抵抗するな。とにかく動くな」と忠告され、黙って従いました。 続きを読む

動画とクイズの紹介

まず動画を一つ紹介します。シリアへの軍事介入に反対を唱える抗議者にシリアについての基礎的な質問を投げかけた様子を撮影したものです。

https://www.youtube.com/watch?v=QPGRC0FMcYk

Q「バッシャールって誰だか知っていますか?」R「いいえ、知らないわ」。Q「どれぐらいの犠牲者が出てますか?」R「数千人かな?」。Q「ヒズボラがシリアで既に戦っていることについてはどうですか?」R「・・・」R「ヒズボラが直接シリアで戦っているの?」。Q「アサド政権を支持している国々はどこですか?」R「イラン、ロシア・・・えーと」。Q「難民の数と彼らの行き先はどこですか?」R「レバノン・・・うーん、数は正確には分からないよ」。 続きを読む

余談-死生観-

シリアの話題から外れます。余談になります。たまにはこんなのもいいかなと。興味がない方はスルーしてください。少しだけ僕のことについて語らせていただきます。仮にフリーのジャーナリストを目指している方がこのブログに目を通しているのであれば、少しでも参考になれば幸いです。

半年休学、半年留年を経て、23歳で大学を卒業した僕は、就職活動を一切することなく、そのままフリーのジャーナリストを志して取材活動を始めました。取材先はカシミール。帰国後はイラクの空爆と重なり、カシミールの知名度も日本では薄く、なにより実績がまったくない僕自身の経歴も反映されて、売り込みは順調とはいきませんでした。立て続けに訪れた出版社6社、全てにノーを突きつけられました。しかし、捨てる神あれば拾う神あり、小学館のSAPIOでの掲載が決まりました。もしここで蹴られていたら、今の僕はいません。なぜならSAPIOが最後の売り込み先だと決めており、ここで無理なら足を洗うつもりでした。その時の編集者とは今でも繋がりがあります。彼は数年前に小学館を退社して、今は安全保障の分野で活動しています。 続きを読む

今後のシリアの行方

シリア情勢を眺めていると、中東がどれほど複雑な地域なのかを痛感させられます。もちろんこれまで訪れた紛争地にも複雑な要素は絡み合っています。宗教、領土、民族、貧富、互いの利害関係も含めて、決して譲歩することができない部分が火種となって、紛争へと発展しています。シリアもそれは変わりませんが、規模がでかすぎて、ついていけない僕がいます。そもそも中東に関心を寄せたのも、シリア取材以降なんで、まだ1年足らずだし。ということで、中東専門家の方々にはこのブログは幼稚だったり、事実関係と異なっていたり、鼻で笑われる部分もあるとは思いますが、誤りがないようにあくまで主観は出来る限り控えて、海外の記事の引用を中心に更新していくように心掛けています。あとシリアに無関心な方に少しでも興味を抱いてもらえればと願っています。

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Pulitzer Prize 2013

ピューリッツァー賞のジャーナリズム部門でシリアの写真が受賞しました。

ピューリッツァー賞は部門がいくつかありますが、シリアの写真は「BreakingNewsPhotography」と「FeaturePhotography」で受賞を果たしました。

前者はAPが勝ち取りました。受賞者は5人。その他にも「InternationalReporting」の部門でもシリアのルポが最終選考まで残っていました。どちらもAPのHPから閲覧可能です。

http://www.ap.org/content/press-release/2013/ap-wins-pulitzer-for-syria-photos-is-finalist-for-syria-reporting

http://www.ap.org/states/tester/syriaap/index.html

後者はAFPから配信されたフリーランスの写真家JavierManzano(37)。メキシコで生まれ、現在はトルコのイスタンブールをベースに活動しているようです。アレッポで撮った写真が受賞しました。

http://www.afp.com/en/news/topstories/afp-freelancer-wins-pulitzer-feature-photography

http://blogs.afp.com/correspondent/?post/Picture-from-a-war-earns-Pulitzer

これで一段とシリアが脚光を浴びて、多くの救いの手が差し伸べられる。。。なんてことは絶対にないでしょう。彼らが撮影した写真は素晴らしいのはもちろんですが、このような悲惨な光景は日常茶飯事、毎日のようにメディアが全世界へと発信しています。そして2年が経過しても、改善するどころか悪化するばかり。

今後、懸念されるのが、アサド政権が崩壊した後です。共通の敵を失った反体制派と呼ばれる武装勢力が互いに縄張りを奪い合う。宗派間の軋轢も修復不可能な状態まできている。外国人を狙った誘拐や市民を巻き込むテロが頻発する。こうなると、もう手が付けられない。だからシリアに入国するのなら、今が最後のチャンスなんだろうなあ。十分すぎるほど危険なのには変わりはないけど。僕はもう今年は日本を出ることはないです。ネットからニュースを拾い読むだけ。

こんにちは。

今日、トルコからシリアに入国しました。経由はアザズ、到着地はアレッポ。現地時間、夜の9時を回ったところになります。銃声や砲声は度々聞こえてきますが、市内に混乱は見られません。ただ、相変わらずインフラが破壊されており、電気はバッテリーが頼り、断水が続いています。自由軍が支配地域を広げていることは確かですが、どの程度なのかは定かではありません。

さて・・・これから弱音を吐きます。毎回、考えていることですが、なぜ自ら危険な場所に足を運ぶのか。それだけであれば、さほど悩まずに済むのですが、「興味があるから」の一言で片付けられるので、ただつらいのが「何か取材をしないといけない」というプレッシャーがのしかかることです。アレッポに足を運んでおいてこんなこと言うのも何なんですが、危険な場所には足を運びたくないです。前線取材を専門にしている記者や写真家はシリアには多くいて、彼らの勇猛果敢さには太刀打ちできません。銃声を聞くたびに、ビクッとする僕を見ては、周りから失笑される有様です。となると、前線から離れた取材となるのですが、今のところ特に思い付きません。「これを取材したい!」というのが前提にあって、それに向けて必死でハードルを乗り越えていくのが普通なのですが、何を取材すればいいのかが分からないのが今です。

近況報告は以上でした。こんな考えのままなら、さっさとトルコに戻った方がよさそうかな。シリアのレポートを書き綴るのが、到着早々、愚痴ってしまいました。

よろしくお願いします

初投稿になります。前回のブログと書く内容はそれほど変わらないと思います。取材はしたけど発表できなかった、記事にはできないけど、取材中、こんなことに遭遇した、経験した、そんなことを淡々と綴っていければと思っています。例えば、前回のシリアでの取材に関して。

シリアを取材したいけど、どうやって入国するの?いくらかかるの?

アレッポに向かうのなら、まずトルコとシリアとの国境沿いの町、キリス-アザズ間は正式に開かれています。パスポートさえあれば、日本人であれば、誰でも入国できます。アザズにはプレスセンターがあり、僕はスペイン人のカメラマン2人と折半して、1人100ドルでドライバーを雇いました。アレッポでは、メディアセンターで寝泊りしました。約1週間、滞在しました。料金はまちまちです。フィクサーの質も様々、誰を雇うかによって、値段も変わってきます。ちなみに、トルコからイドリブに入国した際は、国境は閉鎖されていましたが、フィクサーの案内があれば、問題なく入国できます。そのときは2日で300ドル。その他に寄付として100ドルを上乗せしました。ただ状況が刻々と変化しているので、現在はどのようなルートが開かれているのかは現場に行ってみないと分かりません。

Fuckin`Hero

アレッポ滞在中に、何人もの方々に「山本さん」に対する弔意を表す言葉を投げかけられました。Condolence と改まって言われると、山本さんが多くの人たちに愛されていたんだなあと実感できます。しかし、ある写真家が僕の耳元でボソッと呟きました。「Fuckin`Heroにだけはなるなよ」と。重い言葉でした。

そんな取材中のこぼれ話なんかをこの場で話していければいいかなと思っています。更新は不定期ですが、あまりベラベラと話すつもりはないので、まったりと見守っていただければと思います。それでは、今年もよろしくお願いします。